妖精郷からの招待状

えーと、石井ゆかりさんの筋トレによると、なにやら山羊座さんは、自分の夢とか、ヴィジョンを分かりやすく話したほうが良いらしいので、ここに書きますね。

僕が、お話を語っているのは、とりもなおさず、妖精たちの寿命を、そして彼らの住む場所を守るためです。

え? ナショナルトラストでもやるの?

そう思われるかもしれませんが、それもまたやりたいのですが、別のお話。

よく素晴らしい自然環境が残っている場所を、市や企業が開発してしまって……なんて聞きますよね。残念でならないのですが、現実としてありますね。

どれだけ素晴らしい史跡や自然があっても、それに対してなーんも感じない人にとっては、荒れ地と同じなんです。妖精砦だってそう。知らない人にとってみれば、ただの土塁。そして瓦礫で作られた円形のナニカ。

妖精や神話というものは、それを知っている、心に刻んでいる人がいてはじめて、この世に具現化できるのです。そう、その人のパーソナルリアリティに浮かび上がってくるんです。


なーんにも感じない人にとったら、そういう場所はただの土地。
彼らを感じる心の潤いや、余裕があってはじめて彼らは、この世にあらわれることが出来る。

ならば、彼らを招くことのできる心を持ってもらうには……

『語るしかねーんだよね、これが』

お話は語り終わると、虚空に消える瞬間芸術です。
語り部が、吟遊詩人が語っている時だけ、そこに存在している。
あとは、ただ物語の残響が、聴く人の胸にさざ波立つだけ。

でも、その残響が、いつか、聞いてくれた人の心の滋養になるだろう。その人の、誰も侵すことのできない、柔らかくて、優しくて、暖かいところを守る見えないバリアになってくれる。
妖精たちは、そこに現れる。僕は確信しています。

妖精たちが訪れることのできる心を持った人が増えれば、今よりもっとこの世はステキになると思っています。喧嘩や戦争、哀しいことはなくならないかもしれないけど、少しは減ると思っています。

だから、これからも、どんどん語っていきます。
もしかすると、今より大きな舞台に立つことがあるかもしれない。
でも、僕の基本は、語り手と聞き手が同じ地平に立ち、間近で耳を澄ませられる小さな、あたたかい、平和な空間での語りです。

なにより、僕は語りをお行儀の良い芸術にはしません。
楽しんでください。笑ってください。しんみりしてください。浮世の憂さを忘れ、一緒に妖精郷を旅しましょう。レプラコーンと一緒に踊りましょう。美しい妖精と恋におちましょう。

僕はその案内人です。
皆さんの胸の海林にひっそりと立つ、妖精郷への扉を指し示めします。
扉は、いつでも開いているのです。

妖精王のお抱え吟遊詩人・高畑吉男

2017年7月22日 (土)

アイルランドです!

いまアイルランドのアイルランド語使用地域でホームステイしております。

毎年恒例のゴールウェイ大学の夏期講座です!

今回はPCを持ち込んでないので、ブログよりもfacebookの更新がメインになりますが、ちゃんと生きてますので!
←もちろん帰国したら体験記はアップしますよ!

なので、リアルタイムで僕のテンヤワンヤはFacebookでご覧ください。




今日は校外学習で、カイルモアアビーに行ってきましたよー。

2017年7月16日 (日)

いよいよです、そしてすべての子供(心を持つ大人)たちへ。

さて、いよいよ火曜日にアイルランド帰省に向かうわけですが〜
あいかわらずダラダラと用意しているので、今頃になって買い物に慌ててます。
←この時季に、服が新しくなったりします

ふり返ってみると、よくここまで来られたなぁと思います。
『好き』というだけを燃料にして。

あまりこういうことは口にしない質なのですが、
帰省前なので、あえてということで。

僕は幼稚園から中学まで、いつも疎外感を感じていました。
いじめにも遭いましたし、クラスに馴染めずにいました。
理由は簡単で、みんなが好きなモノに興味がなくて、
自分の好きなことしかしなかったからなんですけどね。
そのせいもあってか、教師からの評価もあまり良くなかったかな〜と思うのです。

仕方ないといえば仕方ないと思うんです。
学校というのは、勉強と一緒に集団行動を学ぶところです。
特に小、中学校はみんなと同じでなければ巧くいかないことが多いものです。

でも、高校を卒業し、自分の事は自分で決められることが増えるにつれ、
好きなことを好きと言えること、なにより『好き』という気持ちが生きる力、
そして社会と関わっていける手段に転じたのです。
好きな事があるということは、強みです。
気持ちが折れそうになったときに支え、救ってくれるセーフティネットです。

だからどうか、『好き』を大事にしてください。
『好き』を否定したり、腐す人たちは放っておきましょう。
彼らはたぶん、好きがあることが羨ましいんです。
好きな子を虐めてしまう幼稚園男子と同じです。

好きは必ずあなたの人生を彩り、意味あるものにしてくれます。
誰もそれを止めることは出来ません。好きを諦めさせるのは、あなただけです。

好きを守るために、我慢しても良いですし、嘘をついても逃げても良いです。
避難場所は保健室でも、図書館でも、部活でも良いです。
でも、好きという気持ちに嘘をつかないでください。
正直であることが、なにより大事です。
同好の仲間はいつか見つかります。

そして好きという気持ちを大事にして大人になった人たち。
どうか、好きであることを、社会という物差しで測ってしまわないでください。
好きに、上下や、優劣はありません。
付随する知識量の多寡は関係ありません。あるとしたら熱量だけです。
それさえも人それぞれだから、あまり関与しません。

これからの時代、好きという気持ちを持ち続けるのは難しいかも知れません。
そして、逆説的ですが、好きという気持ちがないと
生きるのが辛くなる時代かも知れません。

『好き』を見つけてください。そして大事に育んでください。
その羅針盤は、もしかしたら、皆さんの心の幼心かもしれません。

そして、僕はいつか、誰もの好きが傷つかなくて良い場所をつくりたい。
そう思ってます。

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2017年7月 6日 (木)

絶対領域をつくろう。

すこし時間が空いちゃいましたね、吉男です。

いやぁ、アイルランド帰省を前にして、
アイルランド語と良き隣人たちの係数を上げていたら日が空いちゃいました。

そんな中、色々考えていることがあって。

いつか自分の場が持ちたいんですよね。
私設図書館というか、フリースペースというか。
そこに行けばおとぎ話や、妖精譚の本が沢山あって、
ゆったりとした時間が流れていて、
そこでは、どんな人の想像力も、子供心も傷つかない絶対の領域。
そういう場所を作っていきたい。そう思っています。

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2017年6月27日 (火)

思ってること。

ちょっとFacebookで、色々と愚痴っていたんですが……coldsweats01

お話会を開催していて妖精好きの方たちと沢山出会います。
皆さんとお話しするのは、とても楽しいし、そうそう! と思うことも多多あります。

ただ、いつも思うことなんですが、

妖精と自然霊をゴッチャニしている人が多い

ということです。

恐らく、多くの方が、花の精とか泉の精という、
自然霊のことを妖精と捉えているかと思います。

確かに妖精譚の中には、人魚やドライアドのような
自然の擬人化、精霊がたくさん登場します。

けれど、それだけが妖精ではないのです。

例えば、赤男と呼ばれる妖精は、旅人を道に迷わせたり、
とてつもなく恐ろしい体験をさせます。

真っ暗アニスという冬の老婆は、冬の擬人化でもあるのですが、
同時に、日本で言うところの山姥のような性格を備えています。

また、アイルランドで実際に体験された妖精遭遇事件などは、
どこからどうみてもポルターガイスト的な事例だったり、
とても簡単に人が死病の呪いや、不幸な事故に見舞われることが多いのです。

そう。
綺麗で可愛い自然霊たちばかりじゃないんです。
お話会でよく話しているのですが、妖精という呼称が、
どうしても綺麗で可愛いティンカーベルを想起させるのか、
本来の意味の妖精は、日本で言うところの妖怪や幽霊の類いも含んでいるのです。

「あなたが言っているのが、羽のある生き物や、
耳の尖った靴作りのことなら、信じていないわ。
そんなのアメリカ人の妄想だし、あたしたちの文化遺産に対する侮辱ってもんだわ」
                  『O・R・メリング著 妖精王の月』より

僕もアイルランドに帰る度に、地元のアイルランド語話者の人たちに尋ねます。
「あなたは妖精を信じている?」と。

もちろん、彼らは鼻で笑って、まさか! と返してきますが、
改めて「それはティンカーベルとかエルフじゃなくて、スピリット。
あなた方が言うところの良き隣人たちのことです」
と注釈を入れると、ああそれなら……と話してくれたりします。

もちろん、いわゆる可愛らしい妖精たちも大好きですし、
否定しているわけではありません。
ただ、どうしても、そういうちょっと怖い存在に惹かれてしまうのです。
小妖精と言われる彼らだけだと、ナニかかけている気がしてしまう。
恐らく、そういうキラキラした妖精に魅入られる前に、
民俗学や民話の彼らに魂を取られてしまったのでしょうね。

ですから、もし僕が「それってどっちの妖精のことを言ってます?」って
訊ねたら、遠慮無く、どっちだって仰ってくださいね。
その方が、お互い話の中で???とならなくて済みますからcoldsweats01

てなわけで、これからも、そういうちょっと怖い彼らが登場するお話も、
綺麗なお話もドンドン語っていこうと思います。

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2017年6月24日 (土)

妖精博士の『夏の推薦図書』

夏が来ましたねー。暑いですねー。蒸しますねー。
こんな時は、涼しい木陰で、ミントティーとか飲みながら読書が1番です。
←生来引きこもりの筋トレ好き

小学校の頃、推薦図書の中から、妖精譚だけを選んで読んでいたのですが、
もう僕もいい年なので、逆に推薦してみようかな〜と思います。

てなわけで、妖精博士の夏の推薦図書!

『スパイダーウイック家の謎』

映画にもなって、鑑賞した方も多いと思いますが、その原作です。
基本的には、児童文学でアドベンチャーもの。スイスイと読めます。
出てくる良き隣人たちには、かなりオリジナル要素が入っていますが、
でも、妖精譚の基本をしっかりと押さえてあって、
読んでいて、そうそう! と思うことイッパイ!
シュワシュワの炭酸水とスナックを一緒に。

『アイリッシュハーブの調べ』

こちらはアイルランドの神話を読みやすく活字にしたもの。
セレクトされた神話たちは、どれもメジャーで、
アイルランドでは誰もが知っているお話ばかりです。
長いものは、どうしても序章だけとか、美味しいところだけ、となっていますが、
それでも、アイルランド神話の面白さを知るにはピッタリかと。
アールグレイのアイスティをゆっくり飲みながら。

『アイルランドの昔話』
こちらは、民話がメインです。
僕のアイルランド語の先生でもあった渡辺洋子女史が丁寧に翻訳しています。
ここに集められたお話はアイルランド民話の基本とも言えるものばかり。
すべてが掌編スタイルなので、ちょっとした時間の隙間に。
コックリとしたアッサムミルクティーと共に。

『妖精王の月』シリーズ
ああもう本当は誰にも教えたくないくらい大好きな本です!
僕が毎夏帰省する前、そして帰省中もずっと読んでいるお話。
これほど丹念にアイルランドの隣人たちを、その真意を損なうことなく
現代風にアレンジしたお話を僕は他に知りません。
この本を、きっと僕は向こう側に行くまで手放さないでしょう。
……でも、実は、この本だけ絶版です。どーしてー!?
とりあえず、大きな図書館には所蔵されていますのでご安心を。
ぜひ、これはアイリッシュウイスキーか、
アイリッシュコーヒーをゆっくり頂きながら味わって読んでくださいませ〜。

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2017年6月23日 (金)

夏至のお祝いをしました!

昨日は、アトリエローゼンホルツさんでのフェアリードクターカフェでした〜。
そして、ちょうど夏至の頃だったので、ちょっとしたお祝いをしました。

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ロゼのスパークリングワインと、クリームチーズのパン。

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ダージリンファーストフラッシュとサクサクのラスク。

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ポロポロと爪弾きながら、妖精譚について、民俗学についての与太話を。

日本では、毎年夏至の頃は梅雨真っ只中で、
なかなか昼が最も長い日という印象はないかも知れませんね。

でも、こう言った折々に、ちょっとした会を催すことはとても意味があるし、
なにより、往時の方たちが過ごしていた時間の流れを感じられるような気がします。

アトリエでのお話会、カフェは、これにて一旦終了。
次回は、アイルランド帰省の終わった9月以降です。

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フェアリードクターカフェ
市川・アトリエ・ローゼンホルツ
                   

恒例になりつつアトリエでのフェアリードクターカフェ。
今年も、妖精学講座を開催します。
2016年よりさらにディープに魔法学も絡めて……

                                    
               

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9月21
日
10月15日
(特別講座)
11月16日

                  

そして今年のフェアリードクターカフェでは、
お話の小部屋を shineひっそりshine と開催しまいます。
お話会はちょっと敷居が高いな、気軽に妖精のことを話したいな……。
そんな午後の一時に、ぜひ!

                   
時間 午後2時~3時
席料 1,000円(お茶代込み)
   

僕の大好きなお話を1つ。もしくは、リクエストがあればそれを1つ。
なにか1つお話をします。
そのお話は、もしかしたら、みなさんの胸の海林にある、
妖精郷への扉を開く鍵になり得るかも知れません。

お話は、とても小さな揺らぎです。
その揺らぎは細やかだけれど、その残響はずっと後まで続くのです。
淡く、蛋白石(オパール)の様な良き隣人たちの足跡を、一緒に辿ってみませんか?
これは、妖精博士からのささやかな贈り物です。

シリーズ・石を彩る妖精譚                   
市川・アトリエローゼンホルツ

               

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妖精譚、そして隣人たちは、
鉱物と強く結びついてる事があります。
竜は黄金を。ドワーフは鉱脈に。
フェアリードクター独自の目線で、彼らのお話を語ります。

               

2月5日 竜の心臓の石                        
6月4日 妖精の籠の石     
10月1日 草木を育む母なる石  
12月3日 オーロラの落とし物の石
               

全て日曜日 13:~15:00
飲み物とお菓子付きで3,000円(予約制です)

ご予約は090-1808-8911(佐藤)まで

2017年6月20日 (火)

夏至前夜です!

さぁ、いよいよ夏が来ます!
紫外線アレルギー持ちの僕としては、出来るだけ日なたは避けたいところです。
←吸血鬼か sweat01

さて、夏本番の前にやって来るのが夏至。
そう、今日は夏至前日。そして今宵は夏至前夜、
隣人たちが浮かれ騒ぐ一夜です。

隣人たちは、極から極へ移行するそのあわいにこちら側に立ち現れます。
昼と夜、夏と冬。そして極を向かえるその直前にも。

古来より、夏至前夜は夜歩きは御法度とされ、
しずかに家で過ごすが最良とされています。

それはもちろん、浮かれ騒ぐ彼らに攫われたり、
なにか良くないことをされないためです。

道に迷うなどは可愛い方で、攫われる、
矢を射かけられるなど様々です。

あ、もちろん矢を射かけられるとリュウマチになったり
心臓発作になるのでご注意を。

まぁ、日本ではそんなことは起きないですが、
百鬼夜行に遭うとも限りませんので、今宵は飲みになど出ないほうが〜sweat01

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フェアリードクターカフェ
市川・アトリエ・ローゼンホルツ
                   

恒例になりつつアトリエでのフェアリードクターカフェ。
今年も、妖精学講座を開催します。
2016年よりさらにディープに魔法学も絡めて……

                                    
               

c

 
6月22日

9月21
日
10月15日
(特別講座)
11月16日

                  

そして今年のフェアリードクターカフェでは、
お話の小部屋を shineひっそりshine と開催しまいます。
お話会はちょっと敷居が高いな、気軽に妖精のことを話したいな……。
そんな午後の一時に、ぜひ!

                   
時間 午後2時~3時
席料 1,000円(お茶代込み)
   

僕の大好きなお話を1つ。もしくは、リクエストがあればそれを1つ。
なにか1つお話をします。
そのお話は、もしかしたら、みなさんの胸の海林にある、
妖精郷への扉を開く鍵になり得るかも知れません。

お話は、とても小さな揺らぎです。
その揺らぎは細やかだけれど、その残響はずっと後まで続くのです。
淡く、蛋白石(オパール)の様な良き隣人たちの足跡を、一緒に辿ってみませんか?
これは、妖精博士からのささやかな贈り物です。

 

2017年6月16日 (金)

お話会 in クレア Garden&Home、終了しました〜。

本格的な梅雨が始まる前に、緑はいっそう濃やかになってゆきます。

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そんな木曜日。日野のクレアさんでお話会を開きました〜。
今回も、ヒトツナさんプロデュース。ありがとうございます!

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うーん、いつもながら日野とは思えない。

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スタッフであるジョナサンは、アメリカから。
久しぶりの英語でお話しました〜。
←咄嗟に英語とアイルランド語と日本語が脳内で衝突して大変でしたsweat01


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またまた暖炉の前で語らせていただきました。
今回は、ちょっとダークなお話が多くて、
ちょっとバランスが悪かったかなーと思ったりもしたのですが、
そういうダークな部分も、彼らの魅力だと思うのです。

当日もお話したのですが、彼らの住む領域は、
異次元でも、遠い外国でもありません。
僕らの住む場所のすぐ隣り。

例えば寝室の、ランプの明かりが届かない隅。
夕暮れ時、灯りが漏れる窓の下の陰。

ほんの少し、視線をずらせば、そこに彼らは居るのです。
往時のアイルランドの人たちは言いました。

----- あたりは奴らでイッパイだ

と。

それに気づくのに、必要な事はただただ想像力を働かせること。
そして、子供心を蘇らせること。
それだけが、妖精郷へ続く扉を開ける鍵なんです。

いつまでも子供のままの僕が言うんだから間違いなありませんよ!?

というわけで、次の妖精郷の扉は市川のアトリエローゼンホルツで開かれます。


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フェアリードクターカフェ
市川・アトリエ・ローゼンホルツ
                   

恒例になりつつアトリエでのフェアリードクターカフェ。
今年も、妖精学講座を開催します。
2016年よりさらにディープに魔法学も絡めて……

                                    
               

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6月22日

9月21
日
10月15日
(特別講座)
11月16日

                  

そして今年のフェアリードクターカフェでは、
お話の小部屋を shineひっそりshine と開催しまいます。
お話会はちょっと敷居が高いな、気軽に妖精のことを話したいな……。
そんな午後の一時に、ぜひ!

                   
時間 午後2時~3時
席料 1,000円(お茶代込み)
   

僕の大好きなお話を1つ。もしくは、リクエストがあればそれを1つ。
なにか1つお話をします。
そのお話は、もしかしたら、みなさんの胸の海林にある、
妖精郷への扉を開く鍵になり得るかも知れません。

お話は、とても小さな揺らぎです。
その揺らぎは細やかだけれど、その残響はずっと後まで続くのです。
淡く、蛋白石(オパール)の様な良き隣人たちの足跡を、一緒に辿ってみませんか?
これは、妖精博士からのささやかな贈り物です。

2017年6月14日 (水)

肝を据える、というか、なんというか。

明日は日野のクレアさんでお話会です。
きっとお庭の草木が出迎えてくれることでしょう。楽しみ。

時々、フェアリードクターってなんですか? 妖精博士って?

と訊かれることがあります。

まー、そうですよね。
一頃、アニメの題材にもなったりしましたが、マイナーな仕事ですよね。
それに何となく、スピリチュアルな響きもあって……
実は……

なーんてことはありません。
ひとえに、お話を伝える人に他なりません。
そしてお話の中に隠された古い知恵を、相応しいとき、相応しい場所で、
相応しい人たちにに伝えられる人、だと思っています。

じゃあ、いわゆる語り部となにが違うの?

と問われれば、それはまさしく、妖精譚を専門としていることに尽きます。

あとですね、前述の通り、相応しいお話を、相応しいく選び伝えるのって、
意外と難しいことなんですよね。
そこに某かのインスピレーションというか、霊感があるとは思いますし、
彼らのお話というのは、多かれ少なかれ魔法のような力があって、
それを正しく理解しているかどうかが大切だと思っています。

じゃあ、フェアリードクターって霊能者じゃないの? 
と訊かれたりすることもあるのですが、
正直、そういう質問って、粋じゃないなーと思うんですよ、実は。

例えば、これは僕が体験したことなのですが、
あの311の翌年、僕はいわきの天使の森のオーナーけいこさんに呼んでいただき、
いわき市でお話会を開くことになりました。

その時、とても悩んだんです。
僕の十八番は妖精譚。中でも人魚のお話は、評判が良くて、
どのお話会でも、必ず某かは語る定番なんです。
でも、311、そしていわきでは多くの人が津波に呑まれました。
どうしよう、語らない方がいいのか、でも、なんとなく語った方がいい気がする……

けいこさんに訊ねると、ヨシオさんの感じたままに……との答えが。
最後の最後、もう土壇場の会が始まってからも迷っていたのですが、
ナニカに背中を押されるようにして、人魚のお話をしました。
正直、出来はとても良かったと記憶しています。
けれど、良かったのかな、マズったかな、との思いでイッパイでした。

すると、参加者の方が終わった後に、感想を話してくれました。

「私、友人を津波でなくしたのね。でも、まだ海から帰ってきてなくて……
 でも、今日のお話を聞いて、そりゃ人魚に誘われて、
 海の国が、あんなに綺麗なところなら、そりゃ帰ってこないよねって思ったの。
 ああ、あの子は今、人魚といるんだなーって、スーッと思えたの」

お話をしていて、こんなに嬉しかったことはありません。
お話は、どんな薬よりも心にしみ入ると言います。
この時に起こったこと。それは、紛れもなく魔法だと思うのです。

これを脳科学や、心理学で解説することは出来るでしょう。
←一応、心理屋の仕事もしてるので

けれど、その解剖になにが意味があるのでしょうか?
まして、それを天命だ、お導きだというのもどうでしょうか。
そんなのは誰にも分かるはずもないですよね。

純粋に、長い時間をかけて語り継がれた物語が、
その中に生き続けている彼らが魔法をかけてくれた。
それで良いと思うのです。
真の魔法は、この世の事象に、素直に、心から感動する人にこそ、もたらされる。

お話が今よりももっと活き活きとしていた時代。
村のフェアリードクターが伝えてきた話は、今よりも凄い力を持っていたでしょう。
そこに隠された知恵、そして秘儀は、どれだけ神秘だったことでしょう。

僕が本当になりたいのは、往時のフェアリードクターたち。
道具もなく、ただパイプをくゆられたり、目くばせ一つで
妖精郷の門を開き、彼らをこちら側に招くことの出来る人たち。

その為に、今日もアイルランド語を、なにより夢見るチカラを忘れないように。
進みます。

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2017年6月12日 (月)

凡人である喜びと公ではなく私で生きること。

昨日、久しぶりに、アトリエローゼンホルツさんに遊びに行きました。
そう、お話会とかではなく、単純にお客として♫

美味しい日替わりご飯を頂いて〜、別件で来ていた友人と久しぶりにお喋りしたり、
石英書坊さんと石の話題で盛り上がったり(ガーネット入りアイオライトとか!)、
とても楽しい時間を過ごしました。

そんな中で、オーナーの真里さんと話していたときに出たのですが、
僕は凡人で、凡人だからこそ良かったということ。

確かに僕がやっていることは、確かに世間的に言えば珍しいことで、
僕の人生というか、来し方はちょっと破天荒かもしれません。
でも、僕自身は平々凡々としていて、生活も地味です。
仕事がない日は、ジムに行って、英語とアイルランド語の勉強をして、
妖精譚の資料を読んで、時にはネットゲームで時間を無駄にしたりします。
生活レベルも中の下?くらいで、時々好きなことに散財したりもします。

恵まれてはいるけれど、中二病を引き摺った四十男の現実がここにあります。

四十路男の歯ぎしりと言いますか、もっと頭が良かったらなぁとか、
才能に恵まれていたらなぁと思うこともしばしば。

でも、平凡だからこそ分かることが沢山あります。
日々のこと、生活の中で訪れる辛いこと、切ないこと、時折訪れる幸せのカタチ。
なにより物語を味わえる!

物語を紡いできたのは、日々の生活を堅実に過ごし、
その毎日に疲れもすれば、笑いもするごく平凡の人たちです。

確かに世間で言う高尚な芸術には、それを楽しむための前提条件があったりします。
そういうものに価値があることは承知しています。

でも、それらと同じくらい、生活の中で楽しまれる芸術も必要だと思っています。
いえ、日々に生きる僕らにこそ、そういうものは必要だと思っていて、
コメディ、ファンタジー、そして音楽、歌に踊り、その一つが物語。
……語りだと思っています。

日々の芸術に携わる者は、凡夫であるが故に、笑い、悩み、疲れ、
そしてまた救われもする。
だからこそ、物語を紡げ、伝え、記憶することが出来る。
そんな気がするのです。

昔は、もちろん今も少しだけ、自分は特別だと思いたくなりますが、
ふと息を吐いたときや、夕暮れ時、ああ、凡夫で良かったな、と思うのです。

それと、真里さんが、公で生きようとしすぎると、悩みも増えるし大変。
でも、それを私で生きると、悩みも質も変わるし辛さも変わると話くれました。
確かに、誰かと比べたり、自分のやっていることに意義や評価を求めると
途端に苦しくなってしまいます。
僕も、どうしてこんなに覚えが悪いのか、もっと頭が良ければ……
なんて事もしばしばです。

でも、自分が好きでやっていることだし、そこには大仰な意味は無くて、
単にやりたいからやっていると思えばふと楽になります。

もちろん、全くの私で生きることは無理です。
でも、私を大事にして、平々凡々といきていくことは出来るんじゃないだろうか。
そんな風に思えたアトリエの午後でした。

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