妖精郷からの招待状

えーと、石井ゆかりさんの筋トレによると、なにやら山羊座さんは、自分の夢とか、ヴィジョンを分かりやすく話したほうが良いらしいので、ここに書きますね。

僕が、お話を語っているのは、とりもなおさず、妖精たちの寿命を、そして彼らの住む場所を守るためです。

え? ナショナルトラストでもやるの?

そう思われるかもしれませんが、それもまたやりたいのですが、別のお話。

よく素晴らしい自然環境が残っている場所を、市や企業が開発してしまって……なんて聞きますよね。残念でならないのですが、現実としてありますね。

どれだけ素晴らしい史跡や自然があっても、それに対してなーんも感じない人にとっては、荒れ地と同じなんです。妖精砦だってそう。知らない人にとってみれば、ただの土塁。そして瓦礫で作られた円形のナニカ。

妖精や神話というものは、それを知っている、心に刻んでいる人がいてはじめて、この世に具現化できるのです。そう、その人のパーソナルリアリティに浮かび上がってくるんです。


なーんにも感じない人にとったら、そういう場所はただの土地。
彼らを感じる心の潤いや、余裕があってはじめて彼らは、この世にあらわれることが出来る。

ならば、彼らを招くことのできる心を持ってもらうには……

『語るしかねーんだよね、これが』

お話は語り終わると、虚空に消える瞬間芸術です。
語り部が、吟遊詩人が語っている時だけ、そこに存在している。
あとは、ただ物語の残響が、聴く人の胸にさざ波立つだけ。

でも、その残響が、いつか、聞いてくれた人の心の滋養になるだろう。その人の、誰も侵すことのできない、柔らかくて、優しくて、暖かいところを守る見えないバリアになってくれる。
妖精たちは、そこに現れる。僕は確信しています。

妖精たちが訪れることのできる心を持った人が増えれば、今よりもっとこの世はステキになると思っています。喧嘩や戦争、哀しいことはなくならないかもしれないけど、少しは減ると思っています。

だから、これからも、どんどん語っていきます。
もしかすると、今より大きな舞台に立つことがあるかもしれない。
でも、僕の基本は、語り手と聞き手が同じ地平に立ち、間近で耳を澄ませられる小さな、あたたかい、平和な空間での語りです。

なにより、僕は語りをお行儀の良い芸術にはしません。
楽しんでください。笑ってください。しんみりしてください。浮世の憂さを忘れ、一緒に妖精郷を旅しましょう。レプラコーンと一緒に踊りましょう。美しい妖精と恋におちましょう。

僕はその案内人です。
皆さんの胸の海林にひっそりと立つ、妖精郷への扉を指し示めします。
扉は、いつでも開いているのです。

妖精王のお抱え吟遊詩人・高畑吉男

2017年11月12日 (日)

源氏物語、夕顔の帖、これにて!

今日は年に一度の日本の古典を語る会でした。
もう何回目なんでしょうね、この会は。
アトリエローゼンホルツさんだけでの会で、伊勢物語、小野小町とやってきて、
今回は、とうとう古典界の至宝、源氏物語を……。

いやはや参りました。
語れないとかいうのではなくて、本来54帖ある光の君の一代記。
←もちろん宇治編もありますよ。
アイルランドのクーリーの牛争いもそうなのですが、
長編と言うことは、人間関係が綾織りになっていて、
ダイジェストにするとその織り目が解けてしまうと言うこと。
しかも今回は夕顔を抜粋しての語りです。
さてどうしたものかsweat01

しかも、これだけの大作ですから、僕なんかよりもっと詳しい方も、
なにより愛されている方も多いのです。

さてはてどうしたものか。
一気に書き上げたものではなく、
どうやらいくつかの時期に別けて仕上げられた長大な物語。
書かれている場面、書かれていない場面にバラツキがあるのも仕方の無いこと。

と言うわけで、原典を元に、底本を田辺聖子さんの新源氏物語として
そこに僕のテイストを忍ばせて……。

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僕の思うなよやかさ、そして年上の女性の情念。
その間で揺れる豆男であるがゆえの救われぬ源氏の君。

語り終わり、少しは表現できたかな、と思ったりしています。

そして今回は、夕顔に加え、源氏物語に関わり深い組香遊びを一緒に。

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本来は香木でやるのですが、今回は違いの分かりやすい練り香で。
三種香で二巡して、アトリエに馥郁とした香の香りが満ちました。

源氏物語と組香。

初冬の1日に、少しは典雅な時間をご一緒できたかな、と思います。

もちろん、アトリエの真里さんの素敵なお菓子も。

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猪の子餅に宇治抹茶のプリン黒糖がけ。
いつもありがとうございます。

次の古典は、やっぱり伊勢物語かな。

2017年11月 9日 (木)

源氏の香りにのせて。

人には1年のうちに特別な日があります。
誕生日だったり、結婚記念日だったり。

僕にもそんな日がもちろんあって、
その1日が今週末のアトリエローゼンホルツさんです。

日頃語る西欧の妖精物語ではなく、爪弾く竪琴もなく、
ただ扇をひらめかして語る古典、日本の物語。

伊勢物語、小野小町ときて、いよいよ今回は源氏物語。
日本文学史上の最高傑作を語らせて頂きます。

もちろん、数多の愛好家のいる源氏物語。
僕がそれを語るにはあまりにも実力不足。
ですので、今回も「ヨシオ流」とまいります。

色香、手練手管を駆使して語る古典の妙味。
今回は香の遊びも組み込んで……夕顔を語ります。

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11月12日(日)13:00~15:00 
参加費 3,000円(お菓子お茶付き)

お問い合わせ、お申し込みは市川・アトリエ・ローゼンホルツまで

2017年11月 7日 (火)

魔法をかける。

週末開催したFéile Mhór 秋の大祝祭。
自分で全力を出せたかな? と思うのですが、
そんな中にあってつらつらと考えることがあります。

それはハープ。
そう竪琴です。

戸越銀座の巨人のシチューハウスで行われたシャナキー・ナイト。
そこで高野陽子さんの歌うダニーボーイに合わせてハープを弾く……
筈だったんですが、出だしで躓いてしまって、
たまたま居合わせたHarpre's cafeのクミさんにバトンタッチしたんです。

いきなりのことと、弾いたことの無い僕のハープにもかかわらず、
さすがのクミさんは、綺麗に伴奏を務めてくれました。

ありがとうございます、クミさん!

その時につくづく思ったのですが、弾ける人が楽器を手にすると、
本当に楽器は歌い出すなぁって。

ああ、僕は自分の楽器を全く弾きこなせてないなぁ。
相棒のチカラを全然引き出せてないなぁ。

じゃあ、もっと弾けるようになったら? 練習したら?
と言われそうなのですが、幸か不幸か、
僕は竪琴よりも先に良き隣人に魅入られています。

翌日のHarpre's cafeさんと、アコーディオンの藤野さん、
そしてハーパーの梅田さんのライブを観に行きました。
とても素晴らしい演奏で、あっと言う間の2時間でした。

ああ、彼女たちは楽器で魔法をかけるんだなぁ。
音符とともに、時間に、空間に、人にかけられてく魔法。

僕は、語りと、良き隣人たちの軌跡で魔法をかけます。
それが僕の領分。僕のチカラなんだなぁと改めて思いました。

2017年11月 5日 (日)

Féile Mhór 東京 無事終了しました〜!

秋晴れの昨日、東京は日野のクレアさんで
Féile Mhór 東京を開催しました!

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色づきはじめた木々の葉と、秋バラがとても美しいクレアさん。
音楽とお話にはピッタリです。
今回の大祝祭をご一緒してくださるのは、もうお馴染みとなりましたこの二組。

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旅する歌い人・高野陽子さん
そして、Harper's Cafeのカズコさんとクミさん

どちらも関西からの出演です。

もうね、この3人演奏は、僕が太鼓判を押す実力派なんです。
叙情たっぷりに歌いあげる陽子さんに、抜群の安定感をほこるカズコさん&クミさん

いやもう、いつもながら安心安全ですよ。←ALSOKか?

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ほぼ僕は弾いていないというか、弾く必要は無いというか(笑)。
だって、こんなに素敵な楽士さんたちがいるならお任せして
僕は本領の語りで魔法をかけた方が良くないですか、ねぇ? 

というわけで、今回はちょっと長めのお話と与太話を散りばめて。

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有り難いことに、満員御礼の中、クレアの山崎さんのご厚意で、
なんとアイルランドグッズのくじ引き大会なんてのもあったりして、
会は和やかに、そして温かく進んでゆきました。

けど、なぜか僕が語りはじめるとそれまでの秋晴れが嘘のようにかき曇り
冷たい雨が降り始めて……いやいや、なんでよ!
そりゃ伝説の吟遊詩人たちは言葉で天気を左右出来たというけども……(^^;

無事に幕を下ろすことが出来たFéile Mhór 秋の大祝祭。
次は18日の大阪です! さぁ、気合い入れるぞ〜。

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今回も思った事。
ああ、語りのハープと、演奏のハープは違うなぁと。
何度も何度も呟いて、書いているのですが、
演奏家の人たちと一緒すると、いつも思います。
もちかしたら、近いうちに、ハープを持ち替えるかも……。

2017年11月 3日 (金)

シャナキーナイト at 巨人のシチューハウスでした〜。

昨日は、戸越銀座の人気店・巨人のシチューハウスでのシャナキーナイトでした。
もちろん、ご一緒するのは旅する歌い人・高野陽子さん

毎年この時季に呼んで頂けるようになってどれくらい経つんでしょうか。
そして陽子さんとのセッションも何回目?

というくらい馴染んだ場所と人です。

今回は、ハロウィン直後ということもあり、
ハロウィンが題材になっているお話や与太話をセレクト。
特に大好きな妖精王のお話をさせて頂きました。

どうにも僕は話し始めると泊まらなくなる質で、
ああ、もっと陽子さんに歌って貰えれば良かったなぁと思ったり、
前半でちょっとしたアクシデント?があったりなんかしましたが、
最終的には、概ね好評だったのでは? と思います。

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そして明日は、いよいよ秋の大祝祭 Féile Mhór 第一弾東京編です!
お席が若干名在るようなので、興味のある方はぜひ!

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そうそう。今夜、明日ご一緒するパーパーズカフェさんが、
高円寺のぽれやぁれさんでライブをやります。
ぼくもこっそりお邪魔するので、来られる方はぜひ〜。

2017年11月 1日 (水)

聖徳大学本科でお話会でした〜。

Oíche Shamhna(イ・ハウナ……ハロウィンの意)過ぎて、
いよいよ繁忙期も山場です!

そして今日は、生涯学習でお世話になっている聖徳大学本科でのお話会でした。
いやはや、女子大生の前で語るというのは、ある意味貴重な体験かも。
2回目となる本科での語りですが、呼んでくださる松村先生には感謝です。

お話、語り、ライヴというのは、
機会が無いとなかなか触れることは出来ないものかも知れません。
そして同時に、一見、生活に必要ないと思えてしまうもの。
けれど、やはり語りや物語る文化というのは、
なかなかどうしてしぶとくて(笑)、僕らの生活に寄り添っているものです。

切っ掛けはなんでも良いんです。
物語を楽しいと思ってくれれば。
それが僕の語りであったなら、こんな幸せなことはありません。

というわけで……、明日は戸越銀座の巨人のシチューハウスさんで、
高野陽子さんとセッションです。嬉しいことに満席とのこと。
さぁ、明日も語るぞ〜♫

2017年10月30日 (月)

ハロウィンですね!

いよいよハロウィンですね。
もうすっかり日本にも(ほぼ米国式で)定着しているようですね。

ハロウィンは、Oíche Shamhna(イ・ハゥナ(南部発音))とよばれる
明るい季節が終わり、暗い季節の始まりを告げる夜。
つまりは大晦日的な扱いで、陰陽が交わり、
すべての境界線……あの世とこの世の境目さえも曖昧になるとされています。

伝統的にアイルランドの常世とは、死者も妖精も神様も住むところで、
扉が開くと言うことは、この世に、死者も妖精も神様も大挙してやって来る……
ということに他なりません。

なので、アイルランド(の地方)では、
今でもハロウィンの夜は出歩かないようにしているそうです。

もちろん、米国式の楽しいハロウィンも良いのですが、
そんな集まりやコスプレの隙間で良いので、
本当はそういう夜なんだなーと思い出してくれると、
妖精博士としては嬉しいのでしたー。

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2017年10月27日 (金)

音について。

たまには真面目なことを〜。

本業は妖精博士。そのもう一つの側面が妖精譚の語り部として
(妖精博士のチカラは、血脈とお話の双方にあるのです)、竪琴を弾いてます。
まぁ、そのスキルは推して知るべしなのですが、
それでも、色々と思うことがあったりするのです。

ハープというと、やはりアイルランド。
そしてアイリッシュミュージックを思い浮かべる方が多いと思います。
僕のお話も、アイルランド由来のものが多いですから、
自ずとレパートリーも、そちらの物が多くなります。

けれど、語りをしていて思うんです。

いわゆるアイリッシュミュージックって、語りに合わない……(@@;)

いや、もちろん、すべての曲がというわけではなくて、
エアとよばれるゆっくりしたものやバラードは良いんですが、
いわゆるダンスチューンなどの早いものは合わない……気がするのです。

お話には速度があって、空気があります。
それらと馴染まないというか、端的に速度が合っていないと思うのです。

音楽に関しては門外漢なのですが、
いまく僕らが耳にするアイリッシュミュージックは、
一度途絶えてしまったものを、復活させたネオ・アイリッシュといわれるもので、
お話が生まれた時代や風俗と、実はマッチしてないことがあり、
そこが原因なのかなって思ったりしています。

じゃあ、どんな曲が良いの? となると
ひとえに13~5世紀の中世古楽の雰囲気が合う気がしています。

友人諸氏が演奏している動画ですが、こういう感じが語りには合うのでは無いか
少なくとも僕の語りには……と思っています。

2017年10月24日 (火)

聖徳大学での講座でした〜。

今年はどうも台風の当たり年のようで、
先だっても、帝都も水没するの? というほどの暴風雨でした。
みなさまもご無事でしょうか?

そんな台風一過の月曜日。聖徳大学で妖精学の講座を開催しました。

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今回は水界編ということで、水の住人の中から、
定番とも言える人魚と水棲馬のお話をチョイスし、
妖精博士なりの解釈を加えてお話してきました。

まだ暴風の残るお天気の元での開催でしたが、
ほぼ予定通りの受講生の皆さんが参加してくださり、
とても楽しい講座になった思います。

この聖徳大学での講座ももう2年。来年で3年になるのかな?
いつもたくさんの方が参加してくださり、本当に感謝です。
今回は暴風と電車のダイアの乱れでハープを持って行くことが出来ず残念でした。
有り難いことに「楽しみにしてたんですよ〜」と言ってくださる方も……。
いやいや、僕は腕は大したことなくて、
あくまでの合いの手、咄家さんの扇子なのですが、
それでも、そう言って頂くと、ああ新曲を仕入れようかしら……と思ったりします。

とういわけで、聖徳での次回の講座は来年1月です。
講座予約が解禁になりましたら、またご報告させて頂きます。

さぁ、次はいよいよ、巨人のシチューハウスのアイリッシュカルチャーウィーク
そして、アイルランド日本国交樹立60周年記念イベントです!



アイリッシュカルチャーウィーク

11月2日 東京・戸越銀座 巨人のシチューハウス

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アイルランド日本国交樹立60周年イベント
11月4日 東京・日野   クレア・ホーム&ガーデン  
11月18日 大阪  ・天神橋 time blue             

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2017年10月18日 (水)

アイリッシュラボでした〜。

今週月曜日、高円寺はヒトツナさんで、アイリッシュラボでした。
アイリッシュラボとは、アイルランドに纏わる様々なことをお話しようという試み。
今回はなんと、アイルランド語講座でした!
←アイルランド語講座がメインになる予定

いやぁ、今まで妖精学の教鞭?を取ったことはあるのですが、
アイルランド語は初めてで、どうなるかなーと思いました。

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とはいえ、まぁ、いつもの僕のノリで、笑いを交えながらの講座となりました。

難しい難しいと言われるアイルランド語。
確かに発音や、外国語と言えば英語、という日本人には
難しいところも多々ありますが、けっして魔法の言語や異世界語ではありません。
コツを掴めば、ちゃっと習得できます。

そしてなによりアイルランド語を通して、
アイルランドがまた違った側面で見えて、なにより近く感じられる。
僕はそう思っています。
ぜひ、この機会にアイルランド語に触れてみませんか?

次回は、11月26日です。
←内容は今回と同じですので、復習にももってこい!?
お申し込み等はヒトツナさんまで〜。

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