妖精郷からの招待状

えーと、石井ゆかりさんの筋トレによると、なにやら山羊座さんは、自分の夢とか、ヴィジョンを分かりやすく話したほうが良いらしいので、ここに書きますね。

僕が、お話を語っているのは、とりもなおさず、妖精たちの寿命を、そして彼らの住む場所を守るためです。

え? ナショナルトラストでもやるの?

そう思われるかもしれませんが、それもまたやりたいのですが、別のお話。

よく素晴らしい自然環境が残っている場所を、市や企業が開発してしまって……なんて聞きますよね。残念でならないのですが、現実としてありますね。

どれだけ素晴らしい史跡や自然があっても、それに対してなーんも感じない人にとっては、荒れ地と同じなんです。妖精砦だってそう。知らない人にとってみれば、ただの土塁。そして瓦礫で作られた円形のナニカ。

妖精や神話というものは、それを知っている、心に刻んでいる人がいてはじめて、この世に具現化できるのです。そう、その人のパーソナルリアリティに浮かび上がってくるんです。


なーんにも感じない人にとったら、そういう場所はただの土地。
彼らを感じる心の潤いや、余裕があってはじめて彼らは、この世にあらわれることが出来る。

ならば、彼らを招くことのできる心を持ってもらうには……

『語るしかねーんだよね、これが』

お話は語り終わると、虚空に消える瞬間芸術です。
語り部が、吟遊詩人が語っている時だけ、そこに存在している。
あとは、ただ物語の残響が、聴く人の胸にさざ波立つだけ。

でも、その残響が、いつか、聞いてくれた人の心の滋養になるだろう。その人の、誰も侵すことのできない、柔らかくて、優しくて、暖かいところを守る見えないバリアになってくれる。
妖精たちは、そこに現れる。僕は確信しています。

妖精たちが訪れることのできる心を持った人が増えれば、今よりもっとこの世はステキになると思っています。喧嘩や戦争、哀しいことはなくならないかもしれないけど、少しは減ると思っています。

だから、これからも、どんどん語っていきます。
もしかすると、今より大きな舞台に立つことがあるかもしれない。
でも、僕の基本は、語り手と聞き手が同じ地平に立ち、間近で耳を澄ませられる小さな、あたたかい、平和な空間での語りです。

なにより、僕は語りをお行儀の良い芸術にはしません。
楽しんでください。笑ってください。しんみりしてください。浮世の憂さを忘れ、一緒に妖精郷を旅しましょう。レプラコーンと一緒に踊りましょう。美しい妖精と恋におちましょう。

僕はその案内人です。
皆さんの胸の海林にひっそりと立つ、妖精郷への扉を指し示めします。
扉は、いつでも開いているのです。

妖精王のお抱え吟遊詩人・高畑吉男

2017年4月24日 (月)

明日は日野です。

気がつけば四月も最終週……もうゴールデンウィークなんですねsweat01

年を取ると1年が早いなどと言いますが、
たぶん、学生の頃は定期考査とか学期が、時間の流れの目盛りだったから
毎月某かの会議やら予定があって、気がつくとひと月が過ぎてゆく大人よりも
ゆっくりと感じられたんでしょうね。

もちろん、僕の場合はアイルランドなどの四大祭やお話会、
なにより毎夏のアイルランド帰省が目盛りなので、
気がつくと夏になっていたりします。

と言うわけで、立夏を控えた明日、
日野のクレア・ガーデンホームさんでお話会です!
今回は、これまたお世話になっている高円寺のヒトツナさんの企画で、
花咲き乱れる洋館でのお話会。

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写真は、ヒトツナの國松さんが送ってくださった先週のお庭の様子。
きっと明日は、もっと色々と咲いているんだろうなぁとワクワクしてます。

この時季は、本当に春の名残と初夏の花が咲きそろっていて、
至る所で彼らの踊りや歌が響いて、道を歩くだけでワクワクします。

さぁ、明日はなにを語ろうかなぁ♫


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4月25日
日野 クレア・ガーデンホーム

今回は、いつお世話になっている高円寺のヒトツナさんの企画です。

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たぶん、若干の空きがあるのかな……?
ぜひねこの機会にバラの咲き初める洋館でお話とランチをいかがですか?

2017年4月21日 (金)

フェアリードクターカフェでした。

昨日は、市川のアトリエローゼンホルツでフェアリードクター・カフェでした。

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いつものように、みなさんとお話しながら、なにを語るかを決めてゆきます。
昨日は猫になった小人の話と、アイルランド神話の白眉、オーシンを。
そして、前回と同じくチェーンテリングを。
今回は、オリジナルのお話を紡いでいくのではなく、
浦島太郎をみんなで繋いでいきました。

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亀の子たわしで浦島太郎。えへへ。

当たり前のように知っているお話でも、語るとなると大変なんですよね。

ハープでは、初披露の人魚の歌を2つ。そこそこ弾けたかな?
でも某アニメの有名なハープの曲は、要練習だなぁ(^^;

フェアリードクター・カフェのお話の小部屋は、
いつものお話会より、短くて、お話はひとつだけです。
そのぶん、妖精譚についての四方山話が多くて、
どちらかというと、語りを聞いていただくより、僕のお喋りを聞く、という感じ。
お話会のような濃密さはないかも知れませんが、
その分、気軽に彼らの世界に触れることが出来るんじゃないかな、と思っています。

何度も話しているのですが、語りや、妖精譚、なにより隣人たちというのは、
日々の生活の傍らにあってこそだと思います。
出来るだけ多くの人に、気軽に、彼らの事、彼らのお話を届けたい。
回を重ねる度に、その思いが強くなっていきます。

てなわけで、今ちょっと、色々と計画中です。
オオゴトではないですけど、もっと皆さんとの時間を取れるように。

ぜひ、一緒に妖精郷を旅しましょう!

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4月25日
日野 クレア・ガーデンホーム

今回は、いつお世話になっている高円寺のヒトツナさんの企画です。

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まだ若干の空きがあるようです。
ぜひねこの機会にバラの咲き初める洋館でお話とランチをいかがですか?



5月18日(木)
フェアリードクターカフェ
市川 アトリエローゼンホルツ

恒例になりつつアトリエでのフェアリードクターカフェ。
今年も、妖精学講座を開催します。
2016年よりさらにディープに魔法学も絡めて……

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5月18日
6月15日
9月21
日
10月15日(特別講座)
11月16日

そして今年のフェアリードクターカフェでは、
お話の小部屋を shineひっそりshine と開催しまいます。
お話会はちょっと敷居が高いな、気軽に妖精のことを話したいな……。
そんな午後の一時に、ぜひ!


時間 午後2時〜3時
席料 1,000円(お茶代込み)

僕の大好きなお話を1つ。もしくは、リクエストがあればそれを1つ。
なにか1つお話をします。
そのお話は、もしかしたら、みなさんの胸の海林にある、
妖精郷への扉を開く鍵になり得るかも知れません。

お話は、とても小さな揺らぎです。
その揺らぎは細やかだけれど、その残響はずっと後まで続くのです。
淡く、蛋白石(オパール)の様な良き隣人たちの足跡を、一緒に辿ってみませんか?
これは、妖精博士からのささやかな贈り物です。


2017年4月18日 (火)

お話の小部屋。

なんだか春の嵐が通り過ぎて、一気に初夏っぽくなってきましたね。
夏がどうしても苦手な僕は、すでに夏バテ気味です。

とはいえ、夏は却って水のありがたさや、
水霊の麗しさが際立つ季節なので大好きではあります。
←空調の効いた部屋で閉じこもりながらw

さてはて。

明後日は、恒例になっております、市川のアトリエローゼンホルツさんでの
フェアリードクターカフェです。

お話会では、なかなか個別にお話出来ないのですが、
カフェだと、好きなだけ彼らのお話が出来ちゃいます。
そして、お話の小部屋では、フェアリードクターの秘密のお話も……。

お話会だと気が引ける。
ちょっと週末予定が……と言う方は、ぜひ、フェアリードクターカフェへ!

ゆったり妖精郷を眺めてみませんか?

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4月20日(木)
フェアリードクターカフェ
市川 アトリエローゼンホルツ

恒例になりつつアトリエでのフェアリードクターカフェ。
今年も、妖精学講座を開催します。
2016年よりさらにディープに魔法学も絡めて……

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4月20日
5月18日

6月15日
9月21
日
10月15日
(特別講座)

11月16日


そして今年のフェアリードクターカフェでは、
お話の小部屋を shineひっそりshine と開催しまいます。
お話会はちょっと敷居が高いな、気軽に妖精のことを話したいな……。
そんな午後の一時に、ぜひ!


時間 午後2時〜3時
席料 1,000円(お茶代込み)

僕の大好きなお話を1つ。もしくは、リクエストがあればそれを1つ。
なにか1つお話をします。
そのお話は、もしかしたら、みなさんの胸の海林にある、
妖精郷への扉を開く鍵になり得るかも知れません。

お話は、とても小さな揺らぎです。
その揺らぎは細やかだけれど、その残響はずっと後まで続くのです。
淡く、蛋白石(オパール)の様な良き隣人たちの足跡を、一緒に辿ってみませんか?
これは、妖精博士からのささやかな贈り物です。

2017年4月17日 (月)

水辺にて。

週末は温かかったですねー。
もう短パン半袖の人もいて、初夏の雰囲気がしていました。

そんな中、東久留米市の南沢湧水群に行ってきました。
ここは落合川の流域に点在している湧水群で、
お鷹の道よりも住宅街を流れていることもあり、
より生活に密着した雰囲気があります。

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水遊びしている子供たちもいたり、

Img_1975

せせらぎがキラキラしていたり、

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水源を守るシデ(かな?)の木が花盛り。

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カワセミだってやって来ますよ。

国分寺から自転車で、わりと走りましたし、
ちょっと日焼けしたりしちゃいましたけど、有意義な時間を過ごせました。

さぁ、水霊の歌をチャージしたところで、4月後半のお話会、
ギュンギュンいきますよ〜!

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4月20日(木)
フェアリードクターカフェ
市川 アトリエローゼンホルツ

恒例になりつつアトリエでのフェアリードクターカフェ。
今年も、妖精学講座を開催します。
2016年よりさらにディープに魔法学も絡めて……

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4月20日
5月18日

6月15日
9月21
日
10月15日
(特別講座)

11月16日


そして今年のフェアリードクターカフェでは、
お話の小部屋を shineひっそりshine と開催しまいます。
お話会はちょっと敷居が高いな、気軽に妖精のことを話したいな……。
そんな午後の一時に、ぜひ!


時間 午後2時〜3時
席料 1,000円(お茶代込み)

僕の大好きなお話を1つ。もしくは、リクエストがあればそれを1つ。
なにか1つお話をします。
そのお話は、もしかしたら、みなさんの胸の海林にある、
妖精郷への扉を開く鍵になり得るかも知れません。

お話は、とても小さな揺らぎです。
その揺らぎは細やかだけれど、その残響はずっと後まで続くのです。
淡く、蛋白石(オパール)の様な良き隣人たちの足跡を、一緒に辿ってみませんか?
これは、妖精博士からのささやかな贈り物です。



4月25日
日野 クレア・ガーデンホーム

今回は、いつお世話になっている高円寺のヒトツナさんの企画です。

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まだ若干の空きがあるようです。
ぜひねこの機会にバラの咲き初める洋館でお話とランチをいかがですか?

2017年4月15日 (土)

昔々。

昔々、と言っても、そんなに昔のことではありませんが、
1人の吟遊詩人が居りました。
皆さんもご存じの通り、吟遊詩人とは歌と物語を道連れに、
いろんな国々を周りながら、その技で人々を楽しませることを生業にしている人たちのことです。

でも、実は彼らが好き勝手に諸国を廻っていたわけではありません。
彼らにも彼らの縄張りがあって、廻るルートがおのずと決まっているのです。

この吟遊詩人の男も、いつもの街道を、
いつものように、竪琴を背負って歩いておりました。

と、どういうわけか街道は通行止めになっています。
おやぁ〜どうしたんだろう、と行き交った牧夫に聞くと、
この先の橋が落ちてしまって、向こうの国に行けなくなってしまったというのです。
それは不便ですね! と男が言うと、
牧夫は、なぁに南の国に行けば良いだけだから大して不便じゃねぇさね。
確かに北の国より南の国の方が、少し遠いのですが大きくて栄えています。
いつもより少し早く起き出して向かえば、その日のうちに南の国に着くのです。

お前さんもそうしなよ。その方が、稼ぎが良いだろうよ、
と牧夫は、男の背中に背負った竪琴に目をやりながら言いました。
そうですね、と吟遊詩人の男は応えたものの、
内心、どうしようかなぁと困ってしまいました。

そうなのです。
先ほども話したとおり、吟遊詩人には縄張りがあって、
南の国は、男の縄張りではなかったのです。
もし縄張りを越えて、演奏したり歌ったりすると、
シマ荒らしとして、同業者から爪弾きにされたり、
ヘタを打つと私刑に遭ったりするのです。

それと、南の国は歌が盛んで、訪れる吟遊詩人たちもみな喉自慢、声千両ぞろい。
もちろん、男の声もなかなかなのですが、実は、すこぶる音痴だったのです。
男が得意としている『語り』は南の国ではあまり受けず、
物語好きな人の多い北の国でこそ、男の真価は発揮できるのでした。

そろそろ路銀も心許なく、ここいらでパッと稼ぎたかった男は、
仕方なく旧道に出て、その後で丘を越えて、
河の上流にかかった古橋を渡ろうと決めたのでした。

季節は春。今は寂れて人も通らない旧道歩きでしたが、
路傍には花が咲き、鳥も囀り、風も上々。
思いの外楽しく、疲れもなんだか心地よいものでした。

暫くすると丘を越え、森に入りました。
緩やかな山道で、新緑間近の木々の木漏れ日が、キラキラと輝いています。
暫くして、少し喉が渇いた男は水を求めて沢に降りました。

街を流れていたゆったりとした河は、すっかり清流となり緩やかに曲がっています。
ごく浅い淵には水晶の様な水がたゆたい、
水底の水草が、まるで先ほど通り抜けた丘の草原のように透き通って見えています。
水面に影を落とす木々たちには、白い小さな花が咲いていて、
男は、なんという花だろうと見上げました。
もちろん、その根元にも愛らしい花が幾つも咲いていて、
鳥の声が、女王さまの胸飾りに散りばめられた宝石のように辺りに木霊しています。

ああ、なんて美しいところなんだろう。

荷物を下ろした男は、顔を洗い口を漱ぎ、
手頃な石に腰掛け、靴を脱いで足を水に浸しました。
冷たい水に、疲れが溶けていくようでした。
暫くして、男の心にふと素敵なメロディが浮かんだので、
さっそく竪琴を抱えて爪弾きはじめました。

どれほど経った頃でしょう。
男がそれなりに満足のいく短い旋律を1つか2つ出来たとき、
水がパシャリと跳ねたような音がしたのです。

魚かな、と男が竪琴から顔を上げると、
なんと浅瀬に、それはそれは美しい乙女が立っていたのでした。
木漏れ日に透ける髪は蜂蜜を溶かしたようなの金色で、
水色の瞳は、なにか楽しいことを見つけたの子供のように輝いていて、
少し上気した頬に、唇は桜草。
纏っている白いドレスは質素そのものだったのですが、
それが却ってしなやかな身体と、すらりと伸びた脚を引き立てています。
乙女は、男が今まで見たどの女性よりも美しかったのでした。

見とれる男に、乙女は無邪気に笑うと、
素敵な曲が聞こえるから見に来たら、あなただったのね、と涼やかな声。

頷く男に、乙女は、どこから来たの? それはなんていう楽器なの?
なぜこんな所にいるの? と訊いてきました。

男の答えに、乙女は近くに座り込んで楽しそうに頷きます。

じゃあ、あなたはたくさんお話を知ってるのね!
この森の外のことも、この川がどこへ続いているのかも!

その笑顔があんまり愛らしかったので、男も上機嫌になって話しました。

次はお話! なにかお話して! 楽しいお話が好き! でも、切ないのも好きよ!

男は、ついぞこの前仕入れた不思議なお話を1つ、
そして昔から知っている外国の悲しい恋のお話を1つしました。

凄いわ! 本当にそんなことがあるのかしら! 
それになんて可哀想なのかしら!

乙女はパチパチパチと大きな拍手をして喜びました。

そして、ねぇ、あなた、お腹すいていない? と言うと、
乙女はどこからか、立派な桃を取り出しました。
ちょうど小腹が空いていた男は喜んで受け取り、薄皮を剥いて齧りつきました。
その桃の甘いこと、甘いこと。こんな桃ははじめてでした。

食べ終わると、乙女は、ねぇ、まだお話してくれる? とせがんできました。
男は、指を川で漱ぎながら、お望みとあらば喜んで。
当方の頭には、お話が2、300入っておりますゆえ、といつもの台詞を口にして
竪琴をポロロンと鳴らしました。

幾つ話したでしょう。幾つ奏でたでしょう。
森に入ったのはいつだったでしょうか。沢に降りてから何刻経ったでしょう。

弦を弾きながら、男は気づきました。
白い花をつけた木の下に咲くのはブルーベル。
その奥にはスイカズラ花と、たわわに実った黒イチゴ。
沢を泳ぐ鱒には、緋色の婚姻色が現れ、
向こう岸に水を飲むためにやって来た牡鹿には、大きな角があります。
けれど、水面に木漏れ日をもたらす木々たちの葉は、柔らかい新緑の色!
ここには春夏秋冬、四季が入り乱れているのです。

男は、あなたの名前は? と訊ねました。
すると乙女は、ニクセンよ、と答えました。
そして男は気づいたのです。乙女のドレスの裾が、
水でしっとりと濡れていることに。

それから、この吟遊詩人の男が、森から出てきたのを、
川を渡って北の国に行ったのを見た者も、聞いた者もいません。

昔から、水清らかな川には、水の乙女が住むと言います。
彼女らは音楽を愛し、ときおり、気に入った男を水の世界に誘い、
そこにとどめ置いて愛を注ぐと言います。
今でも、その沢では時折、竪琴の音が聞こえると言います。
吟遊詩人の男は、もしかしたら今でも乙女と川辺にいるのかもしれません。

高畑・クリスチーネ・吉男作 連作・水の乙女より

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2017年4月11日 (火)

僕が祈りや神社仏閣が苦手な理由。

またまたなにやら多方面に誤解を招きそうなタイトルですが……。

実は、祈ることとか、神社仏閣といった祈りの場ってあまり好きじゃないんです。

強い祈りとか願い(念ってヤツですね)とかって、
なにかの理由やきっかけで、けっこう蓄積されていくんですよ。
それが定量を超えると、そこには力場というか、チカラの収束点が生じる
と、僕は思っています。

そうなると、実は、良き隣人たちって、居なくなるというか、
そこを避けるようになるんです。

やっぱり核(集約点?)を持って練られて、時間をかけて積み重ねられたモノって
それはそれは強い力を持つんですよ。
良くも悪くもエネルギー、気って、火とか電気と同じで、使い方次第というか。

なので実は、神社とか仏閣には神性は感じることはあっても、
彼らを感じることは希だったりします。

もちろん、自然神を祀っているところもあります。
武蔵野の湧水群なんて、十中八九弁財天様がいらっしゃいますしね。

でも、そういうところは、すでに隣人ではなく『神』になっているんです。

僕にとって、神様っていうのは、ある種のエネルギーに、
人の祈りが織り込まれていった末に成立するもので、
それは例え水神様であろうと、山の神様だろうと、隣人とはちょっと違っています。

織り込まれていった祈り。

祈りという行為は、とても美しい部分と、生々しい部分があると思っていて、
自分もそうですが、利己的な祈り、我欲に塗れた祈り、
そういう祈りもまた神様には織り込まれている気がするのです。

ヒトですから、誰よりも幸せになりたい。ライバルには負けたくない!
そんな気持ちはあって当然ですし、だからこそ進化できる。

でも、それがある定量を超えると、他を圧倒しはじめ、隣人たちを退けてしまう。

最近よく訪ねている武蔵野に点在する湧水群も、
神社として成立している湧水は、時々、うわ……っとなる時があります。
ちょっと入りたくないなぁ。今日はお邪魔するのは止めようって。

祠がある、誰かがお供えした花がある。
祈りの場、というよりも、ただ奇麗な湧き水を楽しみに来る場所。
その位が、いちばん水霊たちの歌が響いている……と僕は思うのです。

そんなことを、昨日、友人の観心と話していて、
妖精博士的には、祈るって言うより、そこに感謝を置いてくる感じで良いンじゃね?
という話をしていました。

でも、ヒトはどうしても祈らなければならない時があります。
じゃあ、僕の祈りはなにかというと、それはやはり「語り」なんだろうな。
そう思うのです。

尽きることのない湧き水、立派な古木。そして巨石。
それらを見て願ったり、祈ったりするのも良いですか、
単純に、奇麗だな、スゲーな! だけじゃダメっすかね?


水霊が歌う武蔵野の湧水。

2017年4月 9日 (日)

水霊の歌を聴きに、お鷹の道へ。

今日は、午後からなんとか天気が回復したので、
お隣の国分寺にあるお鷹の道へ行ってきました。

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見にくいですが、散り初めた桜が花筏を作っていますね。
国分寺駅南口から少し下ったところにあるお鷹の道。
もともとは将軍家の鷹を育てていたところからこの名前が付いたそうで、
国分寺から旧跡国分寺跡地まで疎水が続いています。
もともと小金井、国分寺は、湧水が多いところで、
この道にも湧いていて、中でも有名なのが真姿の池湧水群です。

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小町伝説もある真姿の池には、断層から湧き出る湧水が流れ込み、
水神さまとして弁財天がお祭りされています。
←少し高台には、お稲荷様が。まさしく清浄な気が満ちています。

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赤い鳥居の弁天様のお社を囲うように、

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こんな池が。鯉が宙に浮かんでいるように見えるほどの透明度。
凄いですね。
この疎水には蛍も住んでいて、近隣の方たちが大切にしている水辺なんですね。
今日も、ペットボトルで清水をくみに来ている人がいました。
近くの貫井神社といい、水気が豊かなところに住んでいるなぁと改めて感じました。
ここで感じた水霊たちの歌をどうこれからのお話に活かしていくかが大事ですね。

さて、続いては4月のお話会の告知です。
そろそろバラが咲き始める季節ですね。
バラと言えば、日野のクレアさんです。
今回は、いつお世話になっている高円寺のヒトツナさんの企画です。

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まだ若干の空きがあるようです。
ぜひねこの機会にバラの咲き初める洋館でお話とランチをいかがですか?

2017年4月 5日 (水)

白蝶貝のランプ。

海がずっと来てます。

もちろん、それは僕としての海なので、結局は人魚です。

人魚ってなんなんでしょうね。

彼女たちの歌を聴いたことはありますか?

彼らの涙を目にしたことはありますか?

お話の中で、彼らは、誘惑者であったり、守護者であったりします。

上半身は美女(男)、下半身は魚。
男性の人魚は三つ叉の矛を持ち、女性の人魚は手鏡をのぞき込み、髪を梳る。

でも、それだけが彼らの姿なのでしょうか?

僕はずっとそれを探し続けるのだと思います。

そういえば、本家の海にも人魚伝説あったよなぁ〜。

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2017年3月29日 (水)

海と歌とこれからと。

ちょっと更新があいてしまいましたが、
その隙に東亰の桜の蕾もずいぶんと膨らみましたね。

何をしていたかというと、今夏のアイルランド帰省のチケットを手配したり
大学の再編申し込みだったりと事務方のことが山積みだったわけです。
どちらにしろ、年に一度の大仕事ですから、しっかりと準備をしなきゃね sweat01

さてはて。そんな隙間をぬって、浜離宮に行ってきました。
なんだか、というか、やっぱりというか、祖父の25周忌以降、
海が呼んでる気がしちゃうんですね。

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浜離宮恩賜公園。
銀座のすぐ隣の、電通ビルの真横wにこんな場所があるなんて、
ちょっとシュールというか贅沢ですよね。

名前の通り、浜辺に面していて、海鳥もやって来ますし、
時節柄、菜の花も咲いていて、とても奇麗だったのですが、
やはり海の民の声は遠いというか、なんというか……。

智恵子抄ではありませんが、やはりぼくにとっての海は、
高知と、アラン諸島の海なんでしょうね。

さて、いよいよ4月です。
4月以降、確実にアナウンス出来るお話会は、
アトリエローゼンホルツさんでのフェアリードクターカフェ内「お話の小部屋」と
聖徳大学での公開講座となります。
どちらもお席がまだあるようなので、この機会にぜひ!

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フェアリードクターカフェ
市川・アトリエ・ローゼンホルツ


恒例になりつつアトリエでのフェアリードクターカフェ。
今年も、妖精学講座を開催します。
2016年よりさらにディープに魔法学も絡めて……

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4月20日
5月18日

6月15日
9月21
日
10月15日
(特別講座)

11月16日


そして今年のフェアリードクターカフェでは、
お話の小部屋を shineひっそりshine と開催しまいます。
お話会はちょっと敷居が高いな、気軽に妖精のことを話したいな……。
そんな午後の一時に、ぜひ!


時間 午後2時〜3時
席料 1,000円(お茶代込み)

僕の大好きなお話を1つ。もしくは、リクエストがあればそれを1つ。
なにか1つお話をします。
そのお話は、もしかしたら、みなさんの胸の海林にある、
妖精郷への扉を開く鍵になり得るかも知れません。

お話は、とても小さな揺らぎです。
その揺らぎは細やかだけれど、その残響はずっと後まで続くのです。
淡く、蛋白石(オパール)の様な良き隣人たちの足跡を、一緒に辿ってみませんか?
これは、妖精博士からのささやかな贈り物です。

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5月15日
妖精郷への誘い~妖精譚から垣間見る妖精たちの姿

聖徳大学

               

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フェアリー、エルフ、ニンフ。
童話、ファンタジーと様々なところに登場する彼ら。
美しく陽気で、踊りと音楽を愛する良き隣人たち。
果たして彼らは、いったい何者なのか。花々の精?
それとも古い神々の残影? 
知っているようでいて知らない彼らのことを、
西欧諸国に伝わる民間伝承を中心に、
魔法学、妖精学、そして語りを通してお伝えしていきます。                                                                                                                    

5月15日(月) 13:00 ~ 14:25
受講料 1,550円

お問い合わせは↓から                                        

2017年3月22日 (水)

直感と不安。

今日は直感についてお話しようかな〜と思います。

よく直感に従え、直感し正しいって言うでしょ?
自分を騙さず、心の声に従えば、
色んなことはクリアになっていくって言われたりします。

確かに、第六感というか、閃きというか、そういうのって、
(正確なことは分かりませんが)理屈とか、経験則とかとは別のベクトルで、
一足飛びに答えを導き出してくれますよね。

でも、直感って、どれが直感だって分かりますか?
前にも書いたんですけどね、僕ってセーラーネプチューンなんですよね coldsweats01
つまり海王星の影響が強いタイプ。→ミニスカセーラー服ではありません

海王星は幻想や霊感を象徴している星で、その守護があると言うことは、
それだけ勘が鋭かったりするわけですが、なんでも裏と表があるように、
海王星は同時に白昼夢や妄想、麻薬なんかも象徴してるわけでして。
つまり、日がな一日、のべつ幕なしになにがしかの内なる声が聞こえているんです。
ええ。実際に僕がそうだったりします。
とりわけ不安とか恐れってのが大きい。

家を出るときには、鍵かけたっけ!? と何度も何度も確かめたり、
ガスの元栓は!? とバス停と家を往復したり……。
ああ、バス停が目の前で良かったsweat01
確認したら確認したで、泥棒が入ったりしない!? とか思うわけです。
他にも、地震やら、火事やら色々と思い煩うことも良くあります。

もちろん、それはマイナスなところばかりではなくて、
これ似合いそう! と思った服だったりとか、
急いだ方が良い気がして、少し早く家を出て電車に乗ったら、
次の車両が遅れちゃったりして……ということもあります。

でも、それがプラスマイナス関係なく、怒濤のようにやってくるモンだから、
どれが直感か、はたまた偶々勘が当たったのか、もう訳わかんないんですよね。

つか、そもそも直感ってなに!? 

今まで、直感に従った結果……と言いつつ、自分のワガママを正当化したり、
自分って天啓を受ける凄い人なんです! って承認欲求満たすツールにしたり
そーいうのをたくさん見かけてきたから、
直感そのものに懐疑的な部分もあるんですよね。

とはいえ、どんな占いでも、直感が鋭いとか、
色んなモノを垣間見るタイプと言われているし、
(こんな星図してて、占い師じゃないの!? とまで言われましたよw)
なんだかんだ言って、そういうモノはあるだろうと何となく期待しちゃうし……。

てなわけで、実は1年くらいかけて実験してみていたんです!

直感と妄想や不安を、身体的感覚を使って区別できないだろうか。
単純に、下手な鉄砲数打ちゃなんとやらではなく、
動物的な勘というか、危機的回避能力的な具体的なナニかと、
妄想の類いを、もしちゃんと区別できたら、
振り回されることも少なくなって、家の鍵を何度も確認しなくて済むようになる!?

もちろん、記録をつけるとか、そういうガチなモノではなく、
不意に嫌な予感がしたり、不安が広がったときに、身体はどう感じるのか。
そのモヤモヤのようなものは、どこから来るのか、
そして、それが正しかったのか、どうなのかを振り返る。
そいうことを続けてみたんです。

そこで、分かったことなんですが、
単なる妄想や不安の類いは、足下から、広がるように、
染みこむように、染み出すようにやってくるということ。

そして、直感というか、動物的勘は、もっとストレートで、
鮮やかで、身体的に言うと、後頭部(頭の天辺ではない)に、
斜め上から射し込んでくる感じなんです。

妄想はジットリしてて、直感は文字通りフラッシュthunder
後味も残り香もなく、通り過ぎていくんです。
そこが、ジワジワ〜と残り続ける妄想との1番の違いかも知れません。

そう考え(ふり返)ると、直感って、そんなに訪れるものではないんですよね。
もしも、僕が、事件が多発するような地域や、
もっと即断即決を要する仕事に就いていれば別なのかも知れませんが、
すくなくとも語り部の僕には、そうそう必要ないのかも知れませんねsweat01

でも、これがアイルランドに帰省してるときとかには、
ビシバシ降りてくるんだから、不思議です。
もしかしたら、あっちにいる時は、色んな意味でオープンマインドなのかも?

意図的に、そういうチャンネルを開けるようになれば便利なのかも知れませんが、
自在になっちゃうと出会いの妙味がなくなりそうな気がするので、
このままで良いかなーと思ってます。

まぁ、これでヘタに溺れることなく、海王星の海を泳げるってモンです。

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