アイルランド帰省 2012

2012年8月10日 (金)

アイルランド帰省 2012  総括。

アイルランド帰省 2012  総括

さて、3週間に及ぶ、2年ぶりのアイルランド
本当に色んなことがありました。

まずは出会い。
もー、本当に、さまざまな出会いに助けられ
もう魔法のような、本当にキラキラとした奇蹟の連続でした。

最終日になる今日は、レイラインの旅を締めくくるために
やはりここは、ニューグレンジを訪れるべきだということで、
ニューグレンジを含む、ボイン川流域の遺跡群を訪ねてきました。

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ここでも本当に、キラキラした体験があったのですが、
やっぱり内緒にしておきます。

その後、ダブリン市内の行きつけのパブを巡って、
さて帰ろうかな、ホストファミリーと最後の夕食だ〜 とバスを待ちながら、
なんとなーく

「もしかしたら、僕はアイルランドと聖婚したのかしら」

なーんて、冗談ながらに思って、もし本当ならサインがあるだろう、と思っていたら、
やって来たバスはウェディングバスでした
(ダブリンでは、結婚式の送迎用のバスも、たまーに市バスとして走ってます)

真っ白いバスに乗り込み出来過ぎだろ……と思って、最寄りのバス停に降りると、
羽アリの結婚飛行に遭遇しました。

たぶん、そういうことなんでしょうね。

今回の旅でも、多くの人と再会を約束してきました

次は、ブルーベルの咲き乱れる森を訪れる予定です。
もちろん、遺跡もね

2012年8月 8日 (水)

アイルランド帰省 2012  ベルファスト編

8月7日

ちょっと日にちが開いたけれど、
まぁ、昨日は相も変わらず本屋さんを見て回ったりしてたので、割愛

そして、今日はイギリス領は北アイルランド・ベルファストに行って参りました

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北アイルランドには、アルスター神話に出てくる舞台がたくさんあって、
何度も行ってるんだけれど、ベルファストは3回目? かな。

でも、今回は遺跡が目当てではありません

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これです!

そう、僕の相棒・ソルスくんを作ってくれた工房を訪ねることなのだ

ベルファスト駅で、工房主のサムさんと待ち合わせして、いざ工房へ。

ベルファスト郊外にある彼の工房には、6人の職人がいて、
主にギターを作ってるんだ(ライアーはセカンドラインなんだよね)

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こーんな感じで若手くんも熟練さんも一緒に作ってます。

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サムさん自ら、ライアー制作の行程を説明してくれたよ
なるほどねー、そうやって作るのね

でも、サムさん曰く、うちのライアーは、シュタイナーのとは違って、
かなり簡略化しているとのこと。形も違うしね、だそうです。

でも良いの。僕はこの音が大好きなのだ。
だってアイルランド神話を語るなら、アイルランドの楽器じゃないと

そう言ったら、サムさんはとても喜んでくれました。

で、もちろん、この行程を見るのも目的でしたが、真の目的は……

オーダーメイドのライアーを作ってもらうこと

そう、ソルスくんも素敵なんだけれど、もう1オクターブ低い音が出したい時がある。
たとえば怖い話の時とか。

その要望を伝える為に赴いたという訳なんですな。

あーでもない、こーでもないと話を進め、契約成立
しかも、とある細工をしてもらうことになり、本当にこの世で1つだけのもの

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お互いの良い出会いに、サムさんが自らライアーを演奏してくれたよ

僕はライアー弾きではないくて、語り手で、
ライアーは彩りを添えてくれるとても大切な相棒。けど、同時に引き立て役なんだ。
だから、お話に合わせてライアーも変えなきゃならない。
もし僕がアイリッシュハープを弾ければ話は違うけど、この形がとても好きなんだよね。
もちろん、ソルスくんも一緒だよ

最後に工房のみなさんとパチリ

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みんなとっても素敵で、僕が日本でアイルランドの神話を伝えてるって言ったら
本当に驚いて、喜んでくれた。
彼らの思いも一緒に、乗せて、これからも語ってゆく

2012年8月 6日 (月)

アイルランド帰省 2012  タブリン編 vol.3

8月5日

今日から帰国日までダブリンです。
もろちん、ここから行ける遺跡は行きまくるんだけれど、
今日、明日は、ちょっとゆっくりして、本屋さんで資料集め

翻訳されている物もたくさんあるんだけれど、
やっぱり原書で読みたいしね

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懐かしい、セントスティーブンスグリーンのアーチ

小雨が降る中を、本屋さんをグルグル

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グラフトンストリートも、

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スパイアも変わらず。

もちろん、お店は2年前とチョコチョコ変わったけどね。

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この道をまーっすぐ行けば、僕が住んでたアパートがあるよ。
日本人、韓国人の友だちでよくワイワイやってたよ
もちろん、アイリッシュも来てくれたし

振り返ると、ダブリンは、もちろんアイルランドだけれど、
やっぱり大都市で、僕は田舎の方が好きかなぁ。

最後に、有名なハープ弾きのバスカーさんが、新しくフィドラーさんと組んでた

アイルランドはやっぱり音楽の国だね。

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2012年8月 5日 (日)

アイルランド帰省 2012  クラハンイー・再訪編 vol.2

8月4日

さて今日はいよいよ、クラハン・イーに再訪します。
今回はガイドを頼んでいるので、色んなことが聞けそう

けど、明けてみたら、外は大雨 サンダーストーム

僕、レインシューズも長靴も持ってないのに〜。
はガイドさんが貸してくれるって言ってたけど、
雨靴かブーツがないと厳しいって言ってたよなぁ

うーん、うーん、近くのスーパーで売ってなかったけ、と思い、
スーパーに行ったけれど、無く……
店員さんに聞いても、この辺にはそういうお店はないって

そうだよねぇ、村っていうか、集落だもんなぁ。
たぶん、近くの街へ買い出しに行くんだろうし……。

そう思って帰ろうとしたら、空に
電波も届かない、Wi-Fiも無い所だったから、iPhone持ってきてないよ〜。
でも、なにか幸先良いかも

そんなこんなで、朝食をとっている時、宿のおかみさんと話が弾んだから、
駄目元で訊いてみた「もし長靴が余ってたら、貸してくれませんか?」

すると、いいわよー

なんですとー!? 良いンですか!?

息子さんが、酪農家で、サイズも合うだろうって。

ありがとうございます

これで後は天気だよなぁ。と部屋に戻っても響く雨音を気にしていたら、
ガイドさんとの待ち合わせ時間になるにつれて、ドンドン晴れてく

気がついたら、青空が広がってるじゃないか

なんか昨日から引き続き、どんどん必要なものが揃ってる気がする……気のせいか

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車で迎えに来てくれた、ガイドのマイクと、早速Go

本当にいろんな話が聞けた。
僕が日本でアイルランドの神話や妖精譚を語ってると言ったら、
とても喜んでくれて、内緒だよ? と色々聞かせてくれた。
彼は、この町で生まれ育った生粋のコノハトっ子で、郷土史家。
解り易くゆっくり話してくれるし、発音も解り易い

そんなマイクにも、キミは並のアイルランド人よりもよっぽど神話に詳しい。
まさにシャナヒーだ! と言われたのが嬉しかった。

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そしていよいよモリガンの洞穴へ。

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入り口は、妖精たちが大切にしていると伝えられているサンザシが生い茂ってた。
ここから、偉大なる女王の意味を持つモリガンは生まれ、
そして数多の動物や、妖精たちが生まれ出た。
常若の国と繋がっているとも、地獄と繋がっているとも言われている洞穴。

そこは、とても奥深く、中は真の闇が広がってたんだ……。

この中で起こったこと、感じたこと。


僕の今までの人生の中で、もっとも偉大な経験だった。

それらは僕の胸の奥に仕舞っておこうと思う。
それはとてもとても神秘的で、でもとてもパーソナルなこと。
この体験は、いつか僕の中で貴腐し、そして新しい物語を産み、
僕の語りに、絶大な色を添えてくれる
筈だから。

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他にも、王家の墓所を案内してもらって、再び聖域の跡へ。

僕が冗談めいて、天気が急に回復したのは、僕の来訪を喜んでくれてるね、と言ったら

「もちろんさ! 疑いようもないよ」

と返してくれた。

うん。そう思う。

日本ではこんなことはそうそう無い。
僕がどうして、アイルランドに恋してるのか。
どうして惹かれ、こんなにまで奇跡のような偶然が繰り返されるのか。
それは誰にも解らない。
もちろん、言いようよっては前世とか、導きとかあるだろうけど、
僕は今、自分が感じていることだけを信じたい

マイクは、僕の旅の行程を聞くと、

「キミはコノハトのレイラインを巡って戻ってきたんだね」

と。

うん。知らない内にそうなってた……。

今日の夕方にはダブリンに戻るけれど、今回のコノハト行で、
僕は女王メイヴと、その後ろに控える偉大な存在の疑問の答えを得た。
それはきっと書物の上では見えてこない、
あの風が吹く妖精の丘の上に立った時にはじめて解ることなんだろう。

僕は聖域跡で、その気持ちと、感謝の気持ちを込めて、オカリナを吹いた。

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「どうだい? 今の気分は」
「もちろん、サイコーだよ!」

笑いながら答えた僕を、マイクはまた宿まで送ってくれた。

泥だらけになった身体をシャワーで流してから、僕はダブリン行きのバスに乗り込んだ。

僕の1番深い所で、偉大な女王と、そしてその最奥との絆は、しっかりと結ばれた

アイルランド帰省も、あと5日。次は北アイルランドはベルファストに向かいます。

アイルランド帰省 2012  クラハンイー・再訪編 vol.1

8月3日

さて今日は、アラン諸島を離れ、ロスコモン州のストロークスタウンへ向かう日

もちろん、目的はコノハトの王宮があったクルーアハン(クラハン・イー)に再訪すること

アイリッシュブレックファーストをかき込んで、いざタクシーに。

宿から港は少し離れていて、徒歩ではいささか厳しいからなんだけれど、
このタクシーのオジさんが、まぁ話し好きな人で、
僕がアイルランド神話のストーリーテラーだと知ったら、凄い勢いで話しはじめた

しかもゲール語のレクチャー付き! 
いや嬉しいんだけれど、ちょっと待って〜、時間が迫ってるよー

大丈夫、大丈夫! と笑いながら、色んな説明をしてくれる。
少しハラハラしたけど、お陰で色んな「ここだけの話」を聞けたよ。ヤッタネ

そんな港に向かう途中、ずっとツバメが10羽くらい僕らと並走してて、
オジさん曰く「キミに祝福してくれてるんだよ」だって。

まぁ、動物や昆虫には好かれますが……
これってやっぱりフェアリードクターだからなのかなぁ。ウムム。

もちろん船には間に合って(さすが地元のタクシーだ、抜け道を色々知ってたよ)、
ゴールウェイでお昼を一緒にいただいたシンガーの彼女と再会。
彼女は、隣のイニシュ島にいってたんだけど、なかなか色々あったみたい
やっぱり旅は、色んなことがあって面白いよね

ゴールウェイに着いて僕はバスに。
ここで思いも寄らないアクシデント発生で、1本バスを遅らすことに
2年前はダウンロードしたチケットで乗れたんだけど、今は駄目なんだなぁ。
仕方ないか

でもお陰で、カフェでゆっくりできたよ。ウシシ。

そして正午発のバスに乗って、いざストロークスタウンへ。

田舎の町、というか村なので、直行便はなくて、
乗り換えなんだけれど、道中、なんとなーくこの旅を振り返った

結局僕は、期せずして女王メイヴの足跡を辿ることになったんだけど、
これってメイヴに呼ばれているのか、それとも僕がとてもとてもメイヴが好きなのか

まぁ、どっちも正解なんだよね
だって、誰かに決めつけてもらえるものでもないし、
なにより僕は神秘体験ってものは、とてもとてもパーソナルなもので、
誰かと同じだったり、誰かと共有するものじゃないと思ってる。

見たり感じたものが、自分にとってどんな意味があるか、
それだけが大事で、誰かの神秘体験を羨ましがったり、
せっかく得た自分の体験を、誰かのそれと比べて卑下する必要もない。

だからきっと僕はメイヴに呼ばれているし、アイルランドに受け入れてもらってる
なにより僕はアイルランドに恋してる

そうだよね。そう思って車窓に目をやったら、稲光が走った。
今日の予報はサンダーストームだっけ。
なんとなく、僕は、もしメイヴに縁があるなら、
この道中、何かサインがあるだろうなぁと思ったりしたんだ

そして乗り換えの街に着いた。
1時間以上あるから、バス停近くのカフェで手作りチキンバーガーを戴くことに。
揚げたてのチキンフライが旨いよ〜! 
しかもカフェの店員さんがみんな美人  うーん、当りだね。

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そのあと、バス停目の前のパブでギネスを。
昼間っからなんだけど、そんなのはお構いない。だってアイルランドだもの。
その証拠に、昼からみんな呑んでます

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と、ふと壁の写真に目が行ったら……!
なんと、昔のアイルランド紙幣が飾られていて、
中にはどうしても実物を見たかった女王メイヴの肖像が描かれている1ポンド紙幣

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ダブリンでもゴールウェィでも見たことなかったんだよ〜。
なんてこったい! これがサインってこと!? 昔から物理的なサインが多い僕です。

ウキウキしてると、パブのオジさんや常連さんから話し掛けられたりした。

そして時間が来たので、乗り継ぎバスへ。
運転手さんにストロークスタウンに着いたら教えてね〜と頼んでうたた寝(笑)。
と、急にふと目が覚めて、車窓を目をやったら、
なんとクラハンイーの王都の丘の前を通り過ぎる所だったのだ!
またか〜。もう確実だね

そして降り立ったストロークスタウンは、とっても訛りのキツい街でした。
えーっと僕の英語、通じてるのかなぁ。

とは言いつつも、街をぶらぶら。
そしたら何やら惹かれる本屋さんが……。
入ってみると、いわゆる中古本屋なんだけれど、
なんだか少し、遺跡の本や、伝説の本が。

美人の店員さん(しかし今日は美人づいている!)に、
ちょっと探している本を訊くと、今はないわ、と言われるものの、
良い本を奨められるので、ちょっと覗いてみるとなかなか良い感じ。
すると、なんと、彼女が著者だったのだ

えええ? と思って、聞いてみると、
彼女は、クラハンイー・センターでお世話になった女性の姉妹だったよ〜

なんですとー? 改めて自己紹介。

「僕はストーリーテラーで、フェアリードクターです」
「本当に! 私はウイッチドクターよ!」

彼女はこの街でずっと続くウィッチドクターの家系の方でした。
えええええー!! まじで!?

その後、彼女のお友達、そしてパートナーさんと一緒にパブへ。
話が濃い濃い! どんだけよ

そんなこんなで、ストロークスタウンの夜は更けていったのでした〜。

いよいよ明日は、クラハンイーに再訪します

しかし、外は雷雨だけど、明日は大丈夫かなぁ……。

オマケは、宿の近くのレストランでいただいたケーキです。
とっても美味しかった〜

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2012年8月 2日 (木)

アイルランド帰省 2012  アラン諸島編 vol.2

8月2日

アラン諸島も今日が最後、そしてアイルランド帰省もあと1週間になったよ。
天気予報では、
サンダーストームなんていう、まるで必殺技みたいな予報だったけど、
明けてみれば、夕方前までは、なんとか持ってくれるようなので、
朝ご飯をいただいたあと、さっそく別の、
Dún Fearbhaí・ドゥン・ファルヴィ
(ファーボイ砦の意)という遺跡へ。

島の道は、こんな感じ。

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まさに石垣の道。
もともとアラン諸島には、
土というものが無かったんだよね
だから、島の人たちは、長い年月をかけて、
海藻を砂利のうえに敷き詰め、腐らせ、疑似的な土にしてきたんだ。
それが海風で飛ばないように、
島を巡らす石垣がつくられたんだ

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ここは、昨日の遺跡よりは新しいようです。

では、さっそく遺跡へ続く細ーい道へ

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いやいや、RPGじゃないから

遺跡は円形の砦になっていて、中はお花畑になってたよ。


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写真では伝わらないけど、雛菊や、タンポポ、ヒースや、バターカップなど
色とりどりの小さい妖精たちがいて、とっても綺麗。
でも、風が強くて、砦の塀に登ると吹き飛ばされそう

それでも、テルーの歌を吹いて、ぼーっと。

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砦から見えた景色。

明日は本土に戻って、トゥルクス村のコノハトの王宮へ。
今回の帰省は、女王メイヴが治めていたコノハトをぐるりと巡る旅だったのかも。
気がついたら、コノハトを貫くレイラインの上を動いてたし
女王に気に入られてるのかもしれない……ね

アイルランド帰省 2012  アラン諸島編 vol.1

8月1日

今日は移動日。
目指すは、アイルランドでももっともその文化を色濃く残していると言われる
アラン諸島は、
イニシュマーン(アイルランド語で「真ん中の島」の意) 
3つあるアラン諸島の中で文字通り真ん中に位置していて、
大きさも2番目だけれど、人口は200人程と1番少なく、観光客も少ないんだ

まずはバスでゴールウェイに向かい、そこからフェリーなんだけど、
たまたまfacebook経由で知り合った、シンガーさんと会うことになり、お昼をご一緒

その方は、僕と一緒の船で、お隣のイニシュア島に向かうとのこと
(フェリーは、まずイニシュマーンに向かい、そのあとイニシュアへ行きます)。

フェリーまでの待ち時間は、
ゴールウェイで教会やお土産物屋さんなどをひやかし、珍しく観光っぽいことなどを

さて、バスで小1時間、それから船で小1時間なんだけどね、
まー、フェリーが揺れた揺れた

久しぶりに船酔いするかと思ったけれど、なんとか無事、イニシュマーンへ
(船中でお酒を飲んでいたからという説もあるけど…… エヘヘ)

港に下り立ち、ふと向こうを見ると……

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アイルランドは虹が本当に良く出るんだけどさ、
今回の旅は、どうもお天気がぐずついているせいか、
まだお目にかかってなかったんだよね。

ううう、なんかあるのかなぁ

さて、宿に着いたら、早速遺跡を見に行くことに。

宿から15分ほど歩くと着くんだけど、ふと振り返ると……

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なんて光景なんだろう。この世の果てなんだね。

そして着いた遺跡は、Dún Chonchúir・ドン・ホンフル(コナー砦の意)といって、
1世紀頃につくられた円形の砦なんだけれど、
これもまた、妖精の住み処と言われてたんだ。

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この石組みは、2,000年前に作られたんだよね……。
しっかり組上げられているようでいて、実は積んでるだけ。
ヘタな所に足をかけるとグラグラするんだよぅ

島の高台にあるので、眺めはこんな感じ。

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僕の影なんだけれど、ちょっと妖精っぽい? なんてね

そしてオカリナで、テルーの歌を吹いた。

やっぱりここでも、温かい気持ちになって、なんだか帰ってきた気がしたんだよね。
もちろんスライゴで同じ気持ちだったんだ。
でも、それとはまた違う、なんだろう。感覚、記憶、心象。
よくわからない。でも……


帰ってきた。

どこからかは知らん。どこへかも知らん。

けども帰ってきた。

宿への帰り道、島のおばさんとすれ違ったから

Dia dhuit (こんにちは・「神があなたとともにありますように」が原意)

と声をかけたら

Dia's Muire duit 
(こんにちはへの返答・「あなたにはマリア様がともりありますように」が原意)

と返ってきた。

そう。ここはアイルランド語が、現役なのだ。

嬉しくなって笑ったら、あなたは誰? と言われたから、
日本から来たんだよ、と返すと、遠いとこからよく来たね、と笑ってくれた。


帰ってきた。
 
どこからかは知らん。どこへかも知らん。
 
けども帰ってきた。

そう思ったら涙が零れそうになって、前を向いたら月が。

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僕は島で1軒しかないパブに寄って帰った。

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ギネスがとても美味しかった。

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2012年8月 1日 (水)

アイルランド帰省 2012  クリフトゥン編 vol.3

7月31日

今日は古代アイルランドで、ルナーサとされる
1番始めの収穫祭であり、太陽へ感謝する祝祭の日です。

僕も、昨日のサイクリング中に見つけていた良い場所で、祈りを捧げてきました。

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クリフトゥン湾にそそぐ川が、3段階になって流れ落ちる場所です。
そう、は妖精譚では魔法の数字です

生憎の空模様でしたが、そんなことは関係ありません。
この雲の向こうで、今日も太陽は昇っているのです

僕らは、あらゆる命に支えられて生きています。
すべての命へ感謝を忘れてはいけないなぁ、と改めて思うのです。

これから生まれてくるものたちへの希望を、
供に生きるものたちへの感謝を、
そして、旅立ってしまったものたちへの慈しみを

そのあと、宿の朝食をはじめ、すべての食事に感謝をしていただきました。
ルナーサにかかわりなく、いつもそういう気持ちでいなくちゃいけないよね。

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そんなこんなで、今日は街の中を、洗濯やらなにやらでチョコチョコしながら、
妖精の本を読んでいました

アイルランドでアイルランド妖精譚を読むって幸せだぁ

読書しに入ったカフェの窓から眺めた空が、なんとなく虹色に見えたのは
きっと僕の気のせいなんでしょうね。

明日は、いよいよ、アラン諸島のイニシュマーンに向かいます。

2012年7月30日 (月)

アイルランド帰省 2012  クリフトゥン編 vol.2

7月30日

さて、今日はレンタサイクルで、スカイロードへ!
スカイロードは、クリフトゥンを一望できるコースで、だいたい15キロほど
 

その美しさはアイルランド国内のみならず、欧州のサイクリストに人気なのだ

さぁて、カッチョイイ自転車に跨がって
(カッコよく跨がるのではなくて、カッコいい自転車です)、let'sgo

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コースの入り口は、ハイクロスがお出迎え

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お馬さん、ウシさん、羊さんもたくさんです。

ちょっと見づらいかも知れませんが、本当に花盛りなのです。
ゴースの黄色と、ヒースのピンクが青空に素晴らしくマッチしてるんだよ〜

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それに、道端には、妖精と深く関係している花々が咲き乱れてて。

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バターカップ(キンポウゲの仲間)

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キツネノテブクロ

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スイカズラ

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特に気に入ったのがマメフジ。この色合いがなんとも萌え〜。←

などなど。本当に目を楽しませてくれるんだよ。

もちろん景色も!

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なんだろう。やっぱり僕は南洋の海より、こういう海に惹かれる。

決して、この辺りは住みやすい土地ではないんだよね。
いまでこそ、車やスーパーがあるけど、昔は、それこそ陸の孤島で、
一生を村から出ずに、ただ海と山と対話して過ごしてたんだ。
だからこそ、海にはメロウ(アイルランドの人魚)が、
丘にはレプラコーンたちがいて、家にも妖精が溢れている……
そんなお話が生まれたんだと思う。

そんなことを考えながら自転車をギコギコ

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おそらくスタンディングストーン(遺跡)なんだろうけど
私有地なので、看板など無し

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いい味だしてる落書き

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そしてクリフトゥン城跡。

日本とは違う自然の豊かさに感動しっぱなしです。

というか、途中、道を3度も間違え、3度も人に訊き、
結局、山と、川と、海の3つを見ることに……なんか意味深
(妖精譚では、3という数字には深い意味があるとされるのです)

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この辺りは複雑に川と海が入り組んでいて、どこに行っても豊かな流れがあったよ。
なので、近くには、カワウソもいるらしい
夜行けば会えるかなぁ。ドキドキ

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もちろん、ただ巡っていた訳ではなくて、
明日のルナーサにピッタリの場所も探してきました。
晴れればいいなぁ

帰り道には、妖精たちの住む山々が見えてたよ。

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てなわけで、明日はいよいよ、ルナーサです。
みなさんも、一緒に太陽と大地に感謝しませんか?

アイルランド帰省 2012  クリフトゥン編 vol.1

7月29日 クリフトゥン

今日は、スライゴに別れを告げて、より西部の街クリフトゥンへ。
ここは、アイルランドでもかなり高地の街で、斜面に張り付くように街が広がっています。

いわゆる観光地で、イメージで言ったら軽井沢みたいな避暑地かな?

移動日が日曜日だったこともあって、バスの本数が少なく、
スライゴを朝の10時に出て、クリフトゥンに着いたのが、夕方の4時過ぎ。

いやはやかなりの悪路を走っていたので、
同乗していた女の子なんて車酔いで辛そうでした

でも、途中の車窓から見えた景色が、とてもとても素晴らしくて。

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逆サイドだったから写真は撮れなかったけれど、
幾つも湖があって、そこを抜けてたどり着くので、クリフトゥン。

街並みは、こんな感じ。

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街の前後に教会があって、雲がとても近い!

それもそのはず、街の外はこーんな感じ

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雲が近いのがわかるかなぁ。凄い所です

さて、時間も遅いので、宿の主に良いパブを教えて、と訊けば、
色々とパブセッションがあるらしく、早速はしごしてみました

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いやいや、素晴らしい。
店の外まで音楽が流れてるパブが幾つも
素敵過ぎ!

その時、同席していた老夫婦とお話した時、

「日本人でアイルランド音楽を好きって人は幾らも会ったけど、
アイルランド神話の話が出来る人なんてはじめてだわ、ぜひ頑張ってね」

はい、頑張ります

さて、もっと聴いていたいんだけれど、明日は、サイクリングロードで
古代遺跡巡りなので、ちょっと控えて宿に戻りました。

その時広がっていた夕焼けがこちら。

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ちょうど教会の鐘が鳴って……

さてはて、どんな旅になりますやら