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2017年10月14日 (土)

たまには。

たまには真面目なことでも〜。

僕は妖精譚の語り部として活動していますが、
自己認識として本業は、妖精博士だと思っています。

妖精博士って漢字で書くと、妖精学の研究者、
その道のオーソリティっぽく聞こえますが、
実際は研究者というよりは実践者ですね。

なにを実践するのか、と言えば妖精信仰を。

こう言うと『妖精って信仰されていたの!?』と返される子多いのですが、
たぶんそれは、妖精というと、綺麗カワイイ、小さいってイメージだからかなと。

確かに小さくて可愛くて、お花の陰に隠れている姿も、彼らには違いありませんが、
妖精学や民俗学で言うところの妖精とは、祖霊や自然神などを含む存在なのです。
妖精信仰を民間信仰と言い換えても良いかもしれません。
そしてそれに纏わる魔術や祭祀など日々の生活に取り入れ、研究しているわけです。

そんな中で、最近思うことがあります。

ああ、神様って変遷していくんだなーって。

妖精学において妖精とは、キリスト教が入ってくる前に信仰されていた古い神様で、
キリスト教流入以降、信仰されなくなって縮んで妖精になったとされています。
☆諸説あります
そういう意味で、神様は変遷、変形してくのは馴染みがあるのですが、
それ以外にも、ニューエイジやスピリチュアルで信仰されている神様たちも、
原典の神話や民間説話からすると、ずいぶん変質していることがあります。

例えばアイルランド神話群で戦女神とされるモーガン。
ワタリガラスに変身し、戦場を駆け巡り魔力の籠もった啼き声で
時には戦士を鼓舞し、時には震え上がらせる恐ろしくも美しい女神、
またの名をファントムクィーン。

ですが、現代のニューエイジでは、自己変容の女神、勝利の女神に変化し、
時には、復縁、略奪愛の女神として祈られている事があります。

神話から入った僕からすると、復縁だとぉ〜!? といった感じですが、
実際、モリガンを主神としてあがめているカヴンがあったりして驚きます。

けれど、それが間違いかというとそうではなくて、
神様とは、現代の僕らが思っているより流動的なのです。

たとえば、仏教でいう弁財天さまは、ヒンドゥー教のサラスバティです。
つまりヒンドゥーの神様を仏教が取り込んだわけです。
☆多くのヒンドゥーの神様は、仏教でいうところの天部の神様になっています。

信仰の形が変われば、神様の形、あり方もまた変わっていく。
時に矮小化させ、時に権能を増やしたり、書き換えたりする。
うーん、興味深いですね。

お寺に行くと、天部の神様たちのチカラをとても身近に感じます。
それは当然で、天部の神様は私たちに一番近いとされていますし、
ご利益が財福や武芸上達などと分かりやすいので人気があり、
人気があるということはそれだけ祈りが集まっているということなので、
それだけ感応しやすいんたろうと思うのです。

では、神話に描かれたままのアイルランド神話の神々を
信仰してる人がどれだけ居るのでしょうか。
それは、現代の魔女宗ネオペイガニズムの人たちより多いでしょうか。
アイルランドのみならず、ブリテン諸島の名親になった女神ブリジットは
キリスト教の聖女に列せられ、アイルランドの守護聖人となっています。

神のチカラとの距離は、ある意味、
祈る人の多さに比例していると僕は思っています。

とりわけアイルランドの神様たちは、自然の具象化というよりも、
一族の祖霊が神の座にに昇格した存在が多く、
なかなか日本人には理解しにくい部分があったりもしますが、
魔女宗ネオペイガニズムなどの彼らを足がかりにすると
分かりやすいかも知れません。

それに、現状、神代の彼らをそのままの形で信仰している人は
恐らく世界で数えるほどしか居ないはずなので、
とんでもなく遠くにしか感じられないと思いますし……。

とはいえ、妖精博士である僕は、そのどちらも把握していたいと思うので、
まだまだ勉強は続くんですけどね。

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