諸国漫遊

2012年5月22日 (火)

奈良、吉野旅行 番外編。

最終日の月曜日は、金環日食でした。

ネットでは、色んな方が、見ない方が良いよー、
御籠もりした方が良いよー、とお話していました。

確かに、卑弥呼が亡くなったのは、日食が起こったからという説があったり、
古代民族の多くは日食を汚れとしてきました。
まぁ、日蝕(食)の蝕の字そのものが、あまりおめでたくないわけで……sweat01

僕としては、そういう時に、狙ったわけではないのに、
快晴である奈良(東京は曇り)の、しかも神武天皇を祀る橿原神宮近くに宿泊している、
これは某かの意味があるのだろうと、流れに任せ、家人に付きあい、日食を見ることに。

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でも、なんで、それが橿原神宮本殿からなのよcoldsweats02

いやまぁ、良いンですけどねー。

金環日食は、観測グラス越しに美しく見えました。
周りでは同じく神官の方たちが、見ていました。

相も変わらず、僕たちは、偶然が偶然を呼び、
大抵、とんでもなくシンクロに溢れた生活をしています。
今回も、それだったのだろう。きっと某か意味があるのだろうなぁ。

でも、それを紐解いたり、そこに意味を見出すのは、僕の仕事じゃないし。
神様がみて面白いだろうなぁと、思うことをするのが語り部の仕事です。
神楽とは、神さまに喜んでもらうもの。そしてなにより自分が楽しむもの。
僕にとっての神楽は、生きていることと語ること
今回も、きっと、そんなモノのひとつだったのかなぁ……と思ったのでした。

奈良、吉野旅行 その3

最終日は、飛鳥路をサイクリングです。

しーかーしー、このサイクリングの行程がまた凄かった。

01 猿石
02 欽明天皇陵
03 キトラ古墳
04 国営飛鳥歴史公園館
05 高松塚古墳
06 文武天皇陵
07 天武・持統天皇陵
08 亀石
09 橘寺
10 川原寺跡
11 石舞台古墳
12 飛鳥浄御原宮跡
13 酒船石
14 飛鳥寺
15 蘇我入鹿首塚
16 飛鳥水落遺跡
17 飛鳥坐神社
18 藤原鎌足誕生地(大原神社)
19 文化財研究所飛鳥資料館
20 山田寺跡
21 大官大寺跡
22 藤原京朱雀大路跡
23 国立文化財研究所
24 藤原京跡

どんだけ詰め込んだよ、おいcoldsweats02

いや、家人が天上の虹ファンだったのは知ってましたけど、
ここまでやるとは……。いや、僕も日出づる処の天子フリークだけどさ

飛鳥駅で、レンタサイクルにまたがり、さぁ、出発です。

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愛らしい猿石

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いわずと知れた石舞台古墳

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彩色壁画で有名な高松塚古墳

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飛鳥大仏と蘇我入鹿の首塚で有名な飛鳥寺

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こんなステキな街並みも

そんな中でもっとも印象的だったのが、藤原鎌足生誕の地ちかくの
飛鳥坐神社(あすかいますじんじゃ)でした。

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ここは、縁結び、子宝祈願、芸能上達などの御利益があるとされる神社なのですが、
たまたま宮司さんのお話を聞くことが出来ました。

「そもそも、ここに祀られている神様は、八百万すべての神様を総括する神様で、
誰でもひとりひとりに守ってくれる神様がいて、
その神様が、ちゃんと働いているかどうかを見てくれる。
もし、だれだれの神様が、寝ていたり、サボっていると、
ちゃんとしなさいよ、と起こしたりしてくれる。そんな神様なんです。

そういう処から縁結び、そして、安産と来て、
出産のことを、産みの苦しみというでしょう?
そこから発展させて、言葉と言葉を結びつけ、新しいお話や、
芸術を産みだす、ということで、芸能上達の神様となったわけですよ」

うーん、まさに吟遊詩人にとって、持って来いの神様ですねshine

ついでにいうと、陽物信仰と結びつき、境内には、ご立派な石が沢山ありましたが、
これらはすべて自然石だそうで、あちこちから探して集めたそうです。

というわけで、ここでもオカリナを吹いていると、
途中、おばさんたちの参拝者が現れ中断……。

ってことは、もしかしてまた来いって事ですかsign02

(そもそもオカリナは石笛に類するもので、笛の中でも特に霊的な音を出すそうで、
そんなわけで、、オカリナを吹いていて(特に神前などで)、
中断されるということは、機会を改めて完奏しなければならない、まだ終わらせない、
つまり、また来いよheart04の意味だと受け取っています)

うーん、と思いつつ、おみくじで、神意を確認すると……

大吉 神のおぼしめしに従えば吉

はい、来年にでももう一度伺いますsmile ご縁ですな。

最後の目的地は藤原京跡。

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兵どもが夢の跡……ですね。
オカリナを吹きながら、土地のバイヴレーションをしっかり感じ取ります。

思いつきでやって来た奈良吉野ですが、本当に色々な出会いがありました。
そして考えることも。

フェィスブックにも書きましたが、奈良の神様に会うと、
やっぱり神様はきっと僕たちが楽しんで喜んでるところを見たいと思うんです。

それは、もちろん、自分勝手に振る舞い、我田引水の行いでは無く、
自分が出来る事で、周りも自分も幸せになることをして欲しいと思ってるンじゃないか。

そんな風に感じるんです。

奈良、吉野、飛鳥はとても穏やかな場所です。
そこで行われてきた血腥い権力闘争も知っています。
けれど、だからこそ、そこにまつられている神様は……。

あくまでもこれは僕の思いであり、希望です。

僕は僕の出来る事で、少しでも周りが幸せになれることを、これからも続けていきます。

改めて、そう思った旅でした。

さて、次はアイルランドだ。そして秋は沖縄、冬は北海道。
多分季節の合間に、北陸、和歌山、旅は僕の生き様だ、ということで、
もしかすると、あなたの街に行くかも知れませんゾsign02

奈良、吉野旅行 その2

2日目は、いよいよ吉野の金峰山寺です。

吉野は今までなんどか行きたいなぁと思いつつも、なかなか行けない場所でしたが、
今回は、金峰山寺に絞って向かうことにしました。
(天河弁財天は今度ですcrying

金峰山寺は、役小角が開いた修験道の中心道場で、
今でも多くの修験者の方が参詣される由緒あるお寺です。

そこで毎年この時期だけ、秘仏である、蔵王権現像がご開帳されているのです。

電車とロープウェに揺られ、やって来ました金峰山寺。
どこか雅に感じられるお寺でした。

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しかし、蔵王堂の蔵王権現は、物凄い迫力でしたsign03
これは機会がある方は、行ってみてください。実物は違います。
その時は、是非、脇侍から参拝してくださいね。

今でこそ、車や何やらで簡単に来れますが、昔は徒歩のみ。
どれだけ辛い思いをして登ったのでしょう。
道路だって舗装されていなかったのです。
そこで見上げる蔵王権現の凄さ、そして修業の過酷さ。
その果てに見た悟りはどんなものだったのでしょうか。

お坊様の手ほどきを受けながら、護摩木を奉納してきました。

その後は、お寺の裏手にある脳天神社へ。
ここは、蔵王権現のもう一つのお姿を祀り、特に頭の御利益がある所だそうです。
知り合いに受験生がいることもあり、ここでも参拝を。

さぁ、お参りが終わったら、吉野名物・葛です。
ちょうど、山門近くのお茶屋さんで、葛を使った素麺、柿の葉寿司、葛餅のセットを発見。
ビールと一緒にbeer

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いやぁ、満足満足。お出汁もうす味で、麺もプリプリでした。
柿の葉寿司はシャケが好きかなheart04

外に出ると、吉野の山は、まさに萌えていました。

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その3へ続く

奈良、吉野旅行 その1

先週の土日、そして月曜日を利用して、奈良、そして吉野に行ってきました。

目的は……

在原業平生家跡である在原神社
この時期だけ公開される金峰山寺の秘仏・蔵王権現像
飛鳥の巨石群

の3つでした。

初日は在原神社へ。

空港からのリムジンバスで天理は櫟本で下車。
近くにあるらしいのですが、地図では見つからず、
まごまごしていると、なにやら圧を感じる方角が……。

ムムム、もしかして……と行ってみると、ありました。
在原神社でした。

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高速道路沿いの、決して大きくはない神社ですが、
境内には、歌碑や、能の演目でも有名な筒井筒のモデルになった井戸があり、
すべて、保存会の人たちの手書きの看板が添えられていました。

参拝にあたって今度のお話会で伊勢物語を語ることを報告し、
ひっそり「月やあらぬ……」の和歌を口ずさむと、なにやら風が吹いてきて……typhoon

ああ、いらっしゃるんだなぁ。

ここが本当に、在原業平の生家跡かどうか、
僕は考古学者ではありませんから、正確なことはわかりません。
けれど、ここが長く、地域の人や、伊勢物語を愛誦する人たちから
大切にされてきたのは間違いないことでしょう。
きっと、そんな思いが信仰という形になって、このお社に鎮まっているのだと思いました。

その後は、長谷寺へゆき、お宿のある、橿原神宮に向かおうと……
したのですが、乗り換え駅の桜井駅で、

日本芸能発祥の地

というステキな看板を見つけてしまい、早速iPhoneで調べると、
ここ桜井には、聖徳太子が少年たちを集め、百済の技楽舞を学ばせたという
土舞台という遺跡があるのだとか。

これは吟遊詩人としては、是非とも行かねばrun 

えっちらおっちら坂を登ってやってきました、土舞台。

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なにかが残されているかというと、なにもない丘の上の囲い地ですが、
ここから日本の歌舞音曲が、はじまったと思うと、感慨深いですね。

というわけで、バックに忍ばせたオカリナで1曲。
僕という存在と、日本最初の技芸がリンクした……かもしれませんdelicious

初日に飛ばし過ぎるのもなんなので、この日はそのまま橿原神宮のホテルに入りました。
明日はいよいよ、吉野の金峰山寺です。
さて、何が飛び出しますやら〜。

その2に続く。